開発者向けのPro Editionも発売
Windows 10とOS X El Capitan対応、Mac用仮想ソフト「Parallels Desktop 11 for Mac」
2015年08月19日 21時04分更新
パラレルスは8月19日、OS X El Capitan および Windows 10 に対応したMac向けのデスクトップ仮想化ソフト「Parallels Desktop 11 for Mac」を発売した。
「Parallels Desktop 11 for Mac」では、OS X、Windows 8.1/7/XP、Linux、Google Chromeなどのほか、新たにOS X El Capitan および Windows 10 に対応。既存のWindows 7やWindows 8.1の仮想マシンはWindows 10にアップグレードできる。
Parallels Desktop 11では、MacとWindows両方の長所を取り入れた操作が可能だ。Windowsを非表示にしてWindowsアプリケーションを使用したり、Windowsをフルスクリーンで表示するなどビューが選択できる。WindowsとMacのアプリケーション間でドラッグ&ドロップ、コピー&ペーストなどの操作ができるほか、マイクロソフトの音声アシスタント「Cortana(コルタナ)」がWindowsとMac両方で利用可能だ。WindowsアプリケーションをMacのDockから起動するなど、シームレスな操作が特徴。
アップルの新しい感圧タッチ操作「Force Touch」に対応し、Macのクイックルック機能でWindowsのドキュメントやファイルのプレビューや、単語検索ができる。WindowsのアプリケーションでMacの位置情報サービスを利用することも可能だ。
OS X El Capitanは正式リリース後に対応する予定で、検索機能「Spotlight」や、2つのアプリをフルスクリーンモードで並べて表示する「Split View」などの機能がゲストOSのアプリケーションでも利用できる。
さらに、Parallels Desktop 11では、Windowsの起動とシャットダウンのスピードが最大50%向上。消費電力の大きいリソースが一時的に停止する「トラベルモード」を搭載し、バッテリー持続時間を最大25%長く保てるとしている。
開発者向けに設計された「Pro Edition」は、Docker、Jenkins、Chiefなどの開発者ツールに対応し、ゲストOSでの開発テストをサポート。「Visual Studio」プラグインを提供し、ゲストOS内でアプリをデバッグできるほか、OSを指定したデバッグが可能だ。
システム要件は、IntelベースのMacで、Intel Core 2 Duoプロセッサーが必要。(Intel Core Solo および Core Duo プロセッサはサポート対象外)。4GB以上のRAM、Parallels Desktop 11インストール用に約850MBの空きディスク容量と仮想マシンに割り当てるディスク領域が必要。Mac OS X El Capitan (10.11 以降)、OS X Yosemite (10.10.3 以降)、OS X Mavericks (10.9.3 以降)。
ラインアップと価格は下記の通り。
・「Parallels Desktop 11 for Mac」
通常版 8500円
5ユーザーライセンス版 3万7800円
USBメディア版 9500円
生協版 6000円
アカデミック版 6000円
・「Parallels Desktop 11 for Mac Pro Edition」(1年版) 1万800円/年
・「Parallels Desktop Business Edition」 1万円(税別)/年より
・「Parallels Desktop 9/10」から「Parallels Desktop 11 for Mac」「Parallels Desktop 11 for Mac Pro Edition」へのアップグレード 5300円