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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」第77回

今年も東北の高校生100人がUCバークレーで学ぶ

2015年08月12日 11時58分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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UCバークレーのキャンパスで行われた最終プレゼン会。100人の高校生たちはの米国での学びが活かされる日も近い

 今年も、東北の高校生100人が、米国カリフォルニア州バークレーにやってきました。「TOMODACHIサマー2015 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」が、7月21日から8月11日まで開催されました。

 暑い日本から避暑地のように涼しいバークレーにやってきて、カリフォルニア大学バークレー校で「Y-PLAN」と呼ばれる、若者が地域貢献を行うプロジェクトを起こして実現させるリーダーシップを養うプログラムに参加しました。

 Y-PLANは、若者が、フィールドワークによって、自分たちの視点で理解した街やコミュニティーの問題点・改善点をもとに、実現可能な計画を立てて、実行していくことを通じて、自身のリーダーシップや仲間との連帯を学び、コミュニティーへの貢献を行なうメソッドです。

 まずはY-PLANのフィールドワークとして、バークレー近隣のウエストオークランドのコミュニティー改善に取り組みました。

 ウエストオークランドは、地元に住んでいる身からすると、あまり住みたい場所ではありません。夕方以降はあまり行きたくない、やや危険を感じるエリアでもあります。

フィールドワークは港町で治安があまり良くないエリアとしても知られるウエストオークランド。近年アーティストがアトリエを構えるなど変化の兆しもあるこの地域に対して、高校生の視点でプランをまとめ、ポスターセッションが行なわれた

 そうした街の雰囲気を敏感に感じ取ってか、人が集まるバスターミナルを目指したり、明るいスポーツの町への変貌を提案するなど、とても納得感あるプランが出揃っていました。

東北の高校生たちとのプロジェクトの
4年目の劇的な変化とは?

 筆者は2年目に当たる2013年から、TOMODACHIサマーの取材をしています。このプロジェクトを企画し、1年目から子どもたちの成長を見守ってきたソフトバンクの堀田真代氏は、まずは3年間で「夢、希望、変化」を作り出すとして取り組んできました。

 2015年は4年目に当たりますが、そのプログラムの内容にも劇的な変化がもたらされていました。

 バークレー近隣でのフィールドワークを通じてY-PLANを理解すると、例年は東北の出身地域ごとのグループに分かれて議論を行ない、地元に対するプランを提案しプレゼンテーションをするという流れでした。

66組が選考プレゼンに臨み、この中から6組が選ばれ、最終プレゼンへとコマを進めた

 しかし今年は、地域ごとのグループ分けはせず、参加者100人がそれぞれ、自分の問題意識からプロジェクトを作る方式に変わったのです。これまで地域ごとの6案が最終発表の場に出されましたが、今回は100案をまず先行する作業から始まることになりました。

 アイディアを作ると、100人が30秒ずつピッチを行ない、66案にまとめられました。最終発表の日は、66案すべての短いプレゼンテーションがその中からテーマごとに行なわれ、審査を経て6つに絞り込まれました。

 例年以上に競争の要素が取り入れられましたが、その背景には、4年目を迎えて県という単位での課題が不明瞭になってきたこと、また地域ごとのグループでは、問題意識を的確に反映できなくなってきたことが挙げられます。

 30秒の個別プレゼンの後、同じテーマが合流して、複数人で先行プレゼンに望むチームもできあがりました。また、プレゼンの中で、一緒にプロジェクトを進める仲間を、地域外や圏外からも募る呼びかけが盛り込まれていたことも、これまでとの違いとして印象的でした。


(次ページでは、「100案から残った6つのアイディアとは」)

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