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Dockerイメージとして「Solarisゾーン」仮想化環境を配布可能に

米オラクル、Solarisへの「Docker」統合計画を発表

2015年08月03日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 米オラクルは7月30日、「Oracle Solaris」OSへのDocker統合計画を発表した。従来からあるSolarisのOS仮想化技術「Solarisゾーン」にDockerを統合し、Solarisゾーンとして構築/展開されたアプリケーションをDockerプラットフォームを用いて配布可能にすることで、Solarisのクラウド対応をさらに前進させるとしている。

 オラクルのSolarisゾーンは、単一のSolarisインスタンス(グローバルゾーン)上に、複数の独立した仮想Solaris環境(ゾーン)を提供する技術。各仮想環境のリソースは隔離されており、エンタープライズクラスのセキュリティが提供される。

Solarisゾーンの利用イメージ(オラクルサイトより)。単一のSolarisインスタンス上で、多数の独立した(相互に隔離された)仮想Solaris環境を提供できる

 今回発表された計画は、このSolarisゾーンにDockerのコンテナ技術を組み込み、Docker形式でコンテナを配布可能にするというもの。これにより、開発/テスト/本番およびクラウド環境で容易にコンテナ作成が可能になる。

 さらにオラクルでは、「Oracle WebLogic Server」などのソフトウェアを、Dockerイメージとして開発/テストに利用できるようにする予定としている。

 なお、オラクルは7月24日に、コンテナ技術のオープンスタンダード策定を目指す業界団体、Open Container Initiative(OCI)への加入も発表していた。

Solaris公式ブログでの発表

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