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CPUグリス徹底比較 冷えるのはどれだ? 第3回

キンカンやスティックのりが強い! CPUグリスの代用品を探せ!

2015年07月09日 15時55分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII.jp

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どの家庭にもあるであろう
マヨネーズ

キューピーのマヨネーズ。個人的には成分調整の入っていないものが好き

 昼食用に購入していたので、まぁ大丈夫じゃないかしらとマヨネーズでもチェックしてみた。成分的には不安しかないのだが……まず指では塗りにくいため、ヘラを用意してしっかりとならしたほうがいい。当然だが、マヨネーズの香りが漂い続けるため、食欲が刺激される。

プリントが見えないくらい塗っても大丈夫

フィンの隙間に入り込む悲劇は回避しようがない

 測定結果はBIOS読みで42度、サーモグラフィーで34.5度。高い性能ではないが、その場しのぎにはなるだろう。なお計測開始5分くらいで、ちょっと香ばしいマヨネーズの香りがして、食欲をさらに刺激された。

残念、熱がこもってしまっている

駄菓子だが、グリスとして代用できそう
棒ゼリー

駄菓子の棒ゼリー。おやつにイイ感じ

 無印良品で、美容液ジェルやホホバオイルを仕入れた際、レジ横で消費期限切れ間近プライスだったので保護した。昭和めいたお菓子で、味は今風といったところ。塗りつける場合はやはり分量に注意する必要がある。また塊でチューブから出てくるため、ヒートシンクで潰したほうが無難だ。

分量はこれくらいが妥当

ヒートシンクで伸ばしたところ

 結果は、BIOS読みで40度、サーモグラフィーは37.2度。良好といえば良好だが、計測後にそのまま席を外して戻ったところ、BIOS読みで44度に上昇していたのでネタレベルの判断にしておきたい。

意外としっかり熱を逃がしているようだが、BIOS読みの温度は高めだった。熱伝導を阻害する不純物が多いのかも

熱伝導シートの代用品となるか?
とろけるスライスチーズ

ファミリーマート製とろけるスライスチーズ。最近のおやつ

 検証中に小腹が空いたため、コンビニにおやつを買いに行ったところ、目に付いたので急遽追加した。熱伝導シートみたいだからという理由が大きい。

 まずサイズが合わないので、チーズをもぐもぐしながらほどよいサイズにてCPUの上に載せる。「とろける」とあるので不安もあるが、「A10-6800K」程度では問題なさそうだった。もしかすると、爆熱CPUだと焼けたチーズの匂いがするのかと気になるところではある。

サイズ調整は必要でない部分を食べつつがオススメ

分厚いし、変形しやすいため、使用後はこんな感じになってしまう。フィンの間に挟まったチーズはなかなかしぶとい

 結果は想像以上によく、BIOS読み44度、サーモグラフィーで36.9度と安定したものだった。ご飯を食べつつ眺めていたが、30分経過でも45度であったため、意外と適性は高いと見ていいだろう。

そしてフツーな結果となってしまった。意外となんでもいいんじゃあないだろうか……

(→次ページヘ続く 「サーマルグリスじゃないグリスをチェック」)

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