今週ファーウェイが発表し、早くも19日に発売されたファーウェイの新型SIMフリースマホ「HUAWEI P8lite」(ゴールドのみ7月中旬以降を予定)。同社の世界的なラインナップでプレミアムな「Pシリーズ」の1台だが、そのPシリーズ内では比較的廉価なモデルとなる。
希望小売価格は税抜2万8600円。しかし、量販店では3万円強で10%のポイントが付くケースも見られるので、税込でも実質3万円弱から購入できる。さらには格安スマホ事業者からも相次いで取り扱いが発表されている。このP8liteの実機をテストできたので、早速写真を中心にお届けしよう。
5型HD液晶にオクタコアCPUの組み合わせ
ドコモXiの3周波数が利用できる
P8liteの主要なスペックを見ていくと、ディスプレーは5型HD液晶(720×1280ドット)、CPUは1.2GHz動作でオクタコアのHisilicon Kirin 620、2GBメモリー、16GBストレージ、2200mAhバッテリー、Android 5.0などとなっている。実際に操作してみても、Android 5.0の快適さも加わって、サクサクと動作する。
Pシリーズのアピールポイントはカメラ。これはP8liteでも同じだ。画素数はリア1300万画素、イン500万画素と高性能。さらに美顔効果を施せるビューティーモードでは、持ち主の顔を自動的に認識して、あらかじめ設定しておいたレベルで自動的に補正してくれる。
ネットワーク面では対応周波数にも注目。FD-LTEではバンド1(2.1GHz)/3(1.8GHz)/5(850MHz)/7(2.6GHz)/8(900MHz)/19(800MHz)/28(700MHz)、W-CDMAはW-CDMAはバンド1/5/6/8/19。特にLTEについては、ドコモXiの3周波数が利用可能で、MVNOを含む、ドコモSIMとの相性はいいと言えるだろう。
ちなみにSIMスロットはデュアルSIM仕様(microSIM+nanoSIMで、nanoSIM側はmicroSDと排他仕様)だが、LTE/3Gで利用できるのはどちらか1つだけ。なので、国内では切り替えて使うのが前提となるが、海外旅行時には非常に便利な機能になるはずだ。
今回はドコモSIMや、ドコモMVNOの格安SIM、ワイモバイル(ソフトバンク網を利用)のSIMなどを挿してみたが、いずれも問題なく快適に通信が可能だった。なお、ドコモMVNOのSIM+Android 5.0搭載機で見られる、3GからLTEに切り替わりにくいケースでは、実際に利用しているもの以外のAPN設定の削除を試してるといいだろう。
デザイン面では背面がヘアラインの外観になっているものの、すごく高級感があるというわけではない。ただ、十分以上の性能にサクサクとした動作と、実用的な良さを持っており、発表会で用いられた「コストパフォーマンスモンスター」という言葉には納得が行くところ。
個人的にはまだ実機をテストしていないゴールドモデルが気になっているのだが、格安SIM/MVNO事業者向けスマホとして、人気の1台になることは間違いないだろう。
「HUAWEI P8lite」の主なスペック | |
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メーカー | ファーウェイ |
ディスプレー | 5型IPS液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約71×143×7.7mm |
重量 | 約131g |
CPU | Hisilicon Kirin 620 1.2GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部メモリー | microSDHC(最大32GB) |
OS | Android 5.0 |
最大通信速度 | 下り最大150Mbps |
対応ネットワーク | FD-LTE:バンド1/3/5/7/8/19/28、 TD-LTE:バンド40、 W-CDMA:バンド1/5/6/8/19、GSM |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:1300万画素/イン:500万画素 |
バッテリー容量 | 2200mAh(交換不可) |
SIM形状 | microSIM+nanoSIM |
連続待受時間(LTE) | 約450時間 |
連続通話時間(3G) | 約13時間 |
カラバリ | ホワイト、ブラック、ゴールド |