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最新パーツ性能チェック 第176回

不意の電源断にも対応する高信頼性が魅力のSSD「Vector 180」

2015年05月27日 12時00分更新

文● 平澤 寿康 編集●北村/ASCII.jp

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アクセス速度はSATA SSD現役最速クラス
CrystalDiskMark 4.0.1

 まずCrystalDiskMark 4.0.1の結果を見ると、シーケンシャルリード(QD32)が552.4MB/Sec、シーケンシャルライト(QD32)が516.1MB/Secと、フラッグシップモデルらしい優れた結果となった。

 また、4Kランダムアクセス速度(QD32)も、リードが389.6MB/Sec、ライトが360.8Mbpsと、こちらも十分に速い。データサイズが1000MBの場合と4000MBの場合で速度に大きな差は見られず、常に安定した速度が発揮されると言えそうだ。

Vector 180、データサイズ1GBの結果。フラッグシップ製品らしく、ほぼSATA上限の速度が発揮されている

こちらはデータサイズ4GBの結果。1GB時と大きな差はなく、データサイズによらず安定した速度が発揮されそうだ

こちらはOCZのエントリー向けSSD「ARC 100」の結果(データサイズ1GB)。こちらも十分に速いが、Vector 180のほうが速度は大きく上回っており、快適度では有利となるだろう

データを圧縮せず、一定のアクセス速度が発揮される
AS SSD Benchmark v1.7.4739.38088

 次に、AS SSD Benchmarkの結果だ。こちらの結果では、シーケンシャルリードが506.02MB/Sec、シーケンシャルライトが480.49MB/Secと、CrystakDiskMarkの結果よりややスコアが低くなっている。また、4Kランダムアクセス速度(64Thrd)の結果もリード360.3MB/Sec、ライト318.74MB/Secと、こちらもCrystakDiskMarkの結果を下回った。

 ベンチマークソフトによって多少スコアに上下はあるが、これだけのスコアなら不満はない。Copy Benchmarkの結果も良好で、各種アプリの利用も十分に快適と考えられる。

 Compression Benchmarkの結果を見ると、全域でほぼ一定の速度となっている。このことから、データアクセス時のデータ圧縮機能などは利用されておらず、データの種類を問わず一定のアクセス速度が発揮されると言えるだろう。

AS SSD Benchmarkの結果。CrystakDiskMarkのスコアは下回ったが、これだけのスコアならまったく不満はない

こちらはARC 100の結果。シーケンシャルアクセス速度はVector 180を50MB/Secほど下回っている

Copy Benchmarkの結果。このスコアも良好で、アプリ利用時の快適度も高そうだ

Compression Benchmarkの結果。Vector 180ではデータ圧縮機能は活用されて折らず、全域一定のアクセス速度が発揮されている

速度だけでなく安定度重視の
SATA SSDとして魅力的な存在

 Vector 180は、OCZのフラッグシップモデルらしく、アクセス速度は十分に速く、SATA接続のSSDとしてトップクラスの性能を有している。

 加えて、東芝製NANDフラッシュメモリーの採用や「OCZ Power Failure Management Plus」機能などによる高い信頼性と安全性も大きな魅力。以前のOCZ製SSDは、やや不安定なものも少なくなかったが、東芝傘下となって以降は品質が向上しており、魅力も高まっている。

フラッグシップモデルらしくやや価格が高いが、それに見合う性能や信頼性、安全性が確保されている

 Vector 180は、フラッグシップモデルらしくやや価格が高いが、それに見合う性能や信頼性、安全性が確保されていることを考えると納得の範囲内。SSDに速度だけでなく信頼性も求めるなら、選択肢として十分に考慮すべき製品だろう。

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