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3200×1800ドットの13型IGZOタッチパネルを搭載

人気の「XPS 13」3Kタッチモデルの性能をベンチマークでチェック

2015年06月02日 10時00分更新

文● 松野/ASCII.jp

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 5.2mmの超狭額ベゼルを採用し、一般的な11型ノート並みの筐体(およそ幅304×奥行き200×高さ9-15mm)に13.3型液晶ディスプレーを搭載したデルのモバイルノート「New XPS 13 Graphic Pro」。1月の販売開始以来、大きな人気を博している製品だが、3月10日にはQHD+(3200×1800ドット)解像度のIGZOタッチパネルを搭載した新モデルが登場し、さらなる話題を呼んでいる。

 今回は、最新のQHD+(3200×1800ドット)タッチパネルモデルの性能をベンチマーク結果でチェックしていこう。

New XPS 13 Graphic Pro QHD+タッチパネル搭載モデルの主なスペック
CPUCore i7-5500U(2.4GHz)
OSWindows 8.1
メモリー8GB(DDR3L-RS 1.600MHz)
ディスプレイ13.3インチ QHD+(3200×1800ドット) 276ppi、ゴリラガラス、タッチ対応
グラフィックスIntel HD Graphics 5500
ストレージ256GB SSD
光学ドライブなし
インターフェースUSB 3.0×2、Mini DisplayPort、SDカードリーダー
ソフトウェアAdobe Photoshop Elements、Adobe Premiere Elements 13
カラーシルバー
保証1年間スタンダードサービスプラン
本体寸法幅304×奥行き200×高さ9-15mm
重量1.27kg
販売価格18万3578円(税込、送料込)

構成がハイスペックな写真・動画編集モデル

 New XPS 13 Graphic Proタッチパネルモデルは、ディスプレーが3200×1800ドットのIGZO液晶に変更され、構成はCore i7採用のハイエンドモデルのみとなっている。CPUはCore i7-5500U(2.4GHz)、メモリーは8GBと、11型サイズの筐体を採用する機種の中ではかなり充実した構成だ。ストレージは256GBのSSDを搭載し、起動やデータの読み書きも非常に速く、容量も十分。GPUは内蔵のインテル HD グラフィックス 5500。OSはWindows 8.1 Update(64bit)だ。

Windows エクスペリエンス インデックスのスコア

 まずは、「Windows エクスペリエンス インデックス(Windowsシステム評価ツール)」の結果を紹介する。同機能はWindows 8.1以降はコマンドライン(winsat.exe)でしか実行できなくなっているため、計測結果をGUIで表示する「WIN SCORE SHARE」を使用している。

 CPUの性能を表わす「プロセッサ」が7.5、メモリーのアクセス性能を表わす「メモリ」が7.6、ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリディスク」は8.1とハイスコアを叩いたが、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」、ゲームプレイ時の3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」がともに6.0とそこそこの結果に。独立したGPUを搭載していないため、スコア的には妥当なところで、本来の用途である写真・動画の編集は十分にこなせる性能だ。ウェブブラウジングや文章作成のような普段使いで困ることは全くないと思っていい。

「PCMark 8」(Home accelerated)のスコアは2554

 PCの総合性能を計測する「PCMark 8」(Home accelerated)のスコアは2554と、なかなかの結果になった。もう少しスコアが伸びるかとも思ったが、ノートPCとしては十分高めのスコアだ。

「3DMark」では、独立したGPUを備えていない機種としては妥当な結果に

 グラフィックス性能の計測に特化したベンチマークソフト「3DMark」の結果は、ICE STORMが「27869」、CLOUD GATEが「3649」、SKY DIVERが「1500」、FIRE STRIKEが「637」と振るわない結果に。こちらも独立GPUの非搭載がスコアに反映されている格好だが、もともとがモバイルノートPCなので仕方がない。最新PCゲームをプレイすることは考えない方がよさそうだが、ミドルクラスのスペックを要求されるオンラインゲームなどは設定次第でプレイ可能だろう。

最新の「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」も試してみた。フルHD画質でもプレイは可能だ

 実際にオンラインゲームのベンチマークソフトも実行してみた。先日リリースされたばかりの「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークソフトでは、解像度1920×1080ドット、高品質(ノートPC)の設定でスコアが2359(普通)に。フルHD解像度でもプレイは可能だが、このままでは負荷が高くなるとカクつく場面があるため、大規模ダンジョンの攻略などは難しいかもしれない。解像度を下げたり、設定を変更すれば快適にプレイできるはず。

SSDはリード/ライト性能ともに高め

 ストレージ性能を計測する「CrystalDiskMark」では、従来のフルHDモデルでの計測をほぼ上回る優秀な結果が出た。実際の使用時にも、データの読み出しや書き込みでもたつきを感じることはなく、起動や写真の閲覧も高速だった。

性能もデザインも魅力的!

 New XPS 13 Graphic Pro QHD+タッチパネル搭載モデルは、モバイルPCとしての魅力的なデザインだけでなく、性能も折り紙付きだ。写真・動画編集はもちろんのこと、ビジネス用途でも高い信頼性を発揮してくれるだろう。

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