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ネットプロモの成功のカギとは!? ウェブ担のお悩み解決! 第9回

仲間と動画が作れるコラボ機能も搭載

新発想! 音楽と自動でシンクロする動画制作ソフト開発秘話

2015年05月21日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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苦労するのは作る人だけ…動画制作の困難を解決する「PhotoCinema」のコラボ機能

結婚式のおめでとうムービーなど、みんなで素材を持ち寄って動画を作ると、まず「素材集め」に苦労するという。PhotoCinemaの「コラボ機能」は、メンバーとコミュニケーションを取りながら、進捗を共有することができる。

─── コラボ機能というのはどのようなものでしょうか?

四家 従来は動画制作を担当する人だけが苦労していたという印象があります。もちろん編集作業もタイヘンですが、楽曲を探してきたり、動画にする素材を集めたりといった作業も大きな負担です。そういった特定の人の苦労を軽減すると同時に、動画制作の感動をみんなで共有したい、という思いも込め、仲間とコミュニケーションを取りながら動画を制作する「コラボ機能」を実装しています。

 たとえば、スマートフォンを多くの人が持つことで、動画撮影の敷居はとても低くなっていますよね。そのたくさんの素材を集めて「みんなの動画」を作るということができるのでは、と考えています。また、素材収集に関する障壁を下げてみんなの力を集結すれば、フラッシュモブ的な動画や「結婚式おめでとう」ビデオだって今までよりずっと楽に、楽しく作ることができると思います。そういったコミュニケーションツールとしての面も持つのも「PhotoCinema」の新しい試みなのです。

動画制作をスムーズにする「コラボ機能」

曲の部分ごとに、素材を持ち寄るメンバーを決められる。

――― コラボ機能の使い方は?

四家 PhotoCinemaを持っている人が、参加するメンバーに素材(動画・静止画)の収集をメールとFacebookから依頼します。メンバーは撮影した素材のデータを専用のウェブページにアップロードし、作り手がソフトに反映すると全員でその過程を共有できるという仕組みです。

 従来、何人かで素材を持ち寄って動画を作ると、なかなか素材を送ってくれない人がいたりして、素材の回収が大きな負担になっていました。PhotoCinemaのコラボ機能では、依頼したメンバーの素材を一元管理できるので、誰が素材を送っていないかすぐにわかるようになっています。

 サーバーはもちろん弊社が提供しますし、素材をアップするメンバーは特にアプリも不要。スマホさえあればPCがなくても素材を提供することができるというシンプルな仕組みです。PCリテラシーのそれほど高くない人でも、写真や動画を提供してムービーの制作に参加でき、「みんなで動画を作る」という意識が高まります。

─── 複数のユーザーから素材を集めることで、映像がちぐはぐになるなど、違和感は生じませんか?

小林 各素材に、テーマに応じたフィルターをかけることで統一感を出せる機能があります。インスタグラム風のオリジナルフィルターが26種あって、「Hinamatsuri(ひな祭り)」「Danjiri(だんじり)」などユニークな名称で、選ぶ楽しさがあります。

PhotoCinemaに搭載されたフィルター機能。ユニークなネーミング が特徴。

コラボ機能とは?

仲間にメッセージを送り、素材の依頼などが可能だ。

 一緒に動画を作るメンバーとコミュニティを作り、素材提供の依頼から収集までの作業を一元管理できる機能。誰がなんの素材を送ったかを一覧できるので、「○○さんが動画を送ってくれない」「○○さんから素材をもらってたっけ?」など、大きな手間だった素材収集や管理が楽になります。

逆転の発想がおもしろい、今までにない動画ソフト

─── PhotoCinemaを使う利点は?

 PhotoCinemaは、発想がいままでと違うソフトです。従来の動画編集ソフトというと、テンプレートに素材を入れていくような、簡単だけどガチガチに決められた範囲で編集作業をするか、逆にまったく制限のないところでゼロからムービーを作り上げていくかの「2択」しかありませんでした。

 そこに「音楽」という1つの軸を作ることで、動画編集ソフトとして面白いものに仕上がっています。音楽のテンポに合わせて素材を選んでいったり、音楽のサビでテンションが上がるような演出を加えていったり、ちょっとゲームをしているような感覚で作れます(笑)。

四家 制限のある中で自由に動画を作るという、“面白さ”のようなものがありますね。これまでムービー制作を敬遠していた皆さんにもぜひ触っていただきたい思います。

ビジネスでも動画は強い武器になる

─── プロモーション動画はECサイトでも活躍しそうですね。

四家 企業に限らずとも、サークルやクラブの中で「宣伝・広報をしたい」「仲間を集めたい」という意識を持っている人にとっては、動画は大きな武器になると思います。そういう人たちにもぜひ活用していただきたいと思っています。

 今後は特定の業種に向けたテンプレートやプロモーション向けのテンプレートといったものも提供していく予定になっています。またPhotoCinema発売に合わせてBiNDも背景動画デザインに対応し、動画機能の強化を図る予定です。

小林 PhotoCinemaは、コミュニティの中でもクリエイティブなことが好きな人が好んで使うと思います。ただ動画制作のプロではない。そういう人にとって力になれればと。

 製品やお店の紹介も動画ならわかりやすく伝えられる。PhotoCinemaなら、オシャレな音楽に合わせたプロモーション動画も手軽に作成できる。

開発リーダー 四家さん



「コミュニケーションツールとしての面も持つ動画編集ツールがPhotoCinemaです」


開発ディレクター 小林さん



「動画編集というよりはミュージックビデオ制作の感覚になるソフトですね」


プロジェクトマネージャー 洪さん



「発想がいままでと違うソフト。作っている工程そのものを楽しめます」


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