「有線接続はUSB Type-Cが当たり前」の時代がくる?
新MacBookやChromebookに採用の「USB Type-C」とは?
2015年03月14日 12時00分更新
これまでの大まかな流れを振り返る
アップルが3月9日に発表した新しいMacBookは、ポートがUSB Type-C1つのみという割り切った仕様で登場した。USB Type-Cとはどんな規格なのか、今一度おおまかに振り返ってみたい。
USB規格の策定団体である米USB Implementers ForumがUSB Type-Cの策定に取りかかったのは2013年の12月。この時点で「Micro-BタイプのUSBコネクターと同等サイズの新デザイン」「リバーシブル仕様」「大容量給電に対応」「従来のUSBコネクターとの互換性なし」という4つの方向性が示されていた。
規格の仕様が明かされたのは、そこから5ヵ月後の2014年4月、規格の策定が完了したのは2014年8月。エレコムでは、2014年11月、すでにType-Cのケーブルを製品化している。
USB Type-Cってどんな規格なの?
ひとつの大きな特徴はやはり、USB Implementers Forumが策定開始時点で公表していた「リバーシブル仕様」だ。現在主流のUSB Type-Aで「合ってると思ったら反対だった」「反対だと思ったら合ってた」を経験したことがないという人は、ほとんどいないと思う。上下・左右がシンメトリーなType-Cでは、この現象は発生しない。
例外を除き、多くのUSB機器は、ホスト側がType-A、デバイス側がType-Bという設計になっている。ところがType-B側はかつてデジタルカメラやゲーム機などに見られた「Mini-USB」、スマートフォンやタブレットの充電コネクターで現在主流の「Micro-USB」、プリンターや複合機などによく使われている「Standard-USB」など、デバイスにより多くの規格が混在している状況だ。
Type-Cはホスト側もデバイス側もType-Cで接続できる上、差す向きにかかわらず、双方向に給電可能な設計になっているため、Type-Cを採用したPCや周辺機器が増えれば(Type-C規格を採用するメーカーが増えれば)、Type-C - Type-Cのケーブルをさまざまなホストとデバイスに使い回せる時代になることも期待できる。
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