ASCII.jpでも何度かお届けしているように、今春UQコミュニケーションズは「WiMAX 2+」によるモバイルデータ通信サービスを従来の下り最大110Mbpsから、下り最大220Mbpsに倍速化する。
倍速化の技術的背景については別記事を参照いただきたいが(関連記事)、今日5日に発売されるのが、4×4MIMOに対応する「Speed Wi-Fi NEXT WX01」(NECプラットフォームズ製)だ。今回このWX01を一足先に試用する機会を得たので、まずはその通信速度を簡単にテストした。
なお、比較対象に用いた「Speed Wi-Fi NEXT W01」(ファーウェイ製、1月に発売済)はキャリアアグリゲーションによる倍速化に対応した製品だが、220Mbps対応ファームウェアは3月末配布予定なので、今回は下り最大110Mbps対応ルーターとして扱っている。
4×4MIMOによる高速化の効果はあった
さて一番気になるのは、実際のWiMAX 2+の通信に効果があったかどうかだが、先に結論を言えば、今回のテストの範囲内では「実際に高速化された」となる。
(単位: Mbps) |
WX01 | W01 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
USB接続 | 11ac接続 | USB接続 | 11ac接続 | |||||
下り | 上り | 下り | 上り | 下り | 上り | 下り | 上り | |
中野 | 62.6 | 6.3 | 59.2 | 6.3 | 43.0 | 5.4 | 41.1 | 5.4 |
秋葉原 | 47.7 | 4.4 | 48.3 | 4.3 | 32.8 | 4.3 | 33.3 | 3.6 |
飯田橋 | 22.6 | 2.3 | 21.2 | 1.8 | 21.1 | 2.5 | 20.8 | 2.7 |
※:上記数値は3回測っての平均値
今回は中野区内のマンションの一室、秋葉原駅前の広場、編集部がある飯田橋の高層フロアの3ヵ所でテストを行なったが、たとえば中野の例では現状下り最大110Mbps対応のW01では40Mbps強だったのに対し、4×4MIMOで下り最大220Mbps対応のWX01では60Mbps前後の速度が比較的安定して叩き出された。
秋葉原駅前でも数値の伸びは確認できた。電波の条件がもう少し悪くなる飯田橋では差はあまり見られなかった。
WX01の機能やBluetoothテザリングでの利用結果などの情報は、続報でお届け予定だ。