OS-CONやバッテリーの増強など
音質向上のための重量増加
ところで、ZX1では139gだった重量が、ZX2では235gに大幅アップしている。その理由について訊ねたところ、「銅プレートもあるが、バッテリーや構成パーツそれぞれが見直されているから」(佐藤朝明氏)だという。
確かに、ZX1では4基だったOS-CONが、ZX2では7基に増えている。音質向上がその理由だ。
ヘッドホンジャック部分もZX1に比べひと回り大きくなった。「ヘッドホンのグラウンドをLR別にしたことが主な理由で、OFCケーブルの本数も増えている。プラグが挿入されたことを検出する端子も、音に影響しない専用品を採用している」(佐藤朝明氏)。
重量が増えたもうひとつの理由が、スタミナが増したバッテリーパックの採用だ。
「容量をアップすると内部インピーダンスが下がるため音に効く。音抵抗はZX1の半分だ。設計の自由度はバッテリーに強いグループ会社(ソニーエナジー)の存在が大きい」(佐藤朝明氏)とのこと。
バッテリーカバーもステンレス→銅メッキ→金メッキの3層構造と徹底しており、前述したシャーシおよび金メッキ銅プレートと一体化、ZX2の音を支えている。
次回はソフトウェア面でのこだわりを掘り下げる
ひととおりハードウェア面でのこだわりを伺ったところで今回はここまで。次回はソフトウェアの話を中心に紹介していく。
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