中国政府はWindows 7のみを正規購入できるOSに認定
2014年4月から12月にかけて、Windows 7は33.2%から42.6%に、Windows 8は2.5%から4.4%に増加した。海賊版のWindows 7においても、やはり海賊版ソフトをバンドルして、OSとソフトに最新のパッチを当てたリストアイメージの「Windows 7 2015年版」なるものがある。Windows 8もしかりだ。
一般では相変わらず正規版を買っていないが、さすがに政府機関は正規版を報道上は購入している模様。ただし、購入可能なマイクロソフト製OSにはWindows 7のみを認定している。
中国が、政府内でWindows 8を導入しないと発表した前日、米国司法省が人民解放軍の「61398部隊」の5人の将校に対し、米国企業へのハッキングや産業スパイを行なったとして、産業スパイなどの罪で起訴している。
米国に対する中国の抗議の意味の発表ともとれるが、そもそもとして政府自身がクラウドサービスを自前ですべてそろえ、米国への情報漏えいを防ごうという方針こそが、Windows 8不買の原因である。
ちゃんとしたベースとなるOSをイチから作れるのか?
Windows 7のサポート期限は2020年だが、それまでに中国自前のOSを作ろうとしている。しかし、ちゃんと使えて支持されるOSが中国でできるとは思いにくい。この状況を「雛から鶏を育てることはできるが、卵が作れない」と卑下する中国メディアもある。
つまり中国のソフトウェア作りは、最初見切り発車で粗悪な模倣を行ない、バージョンアップを重ねるごとに、機能を追加し、完璧なものに仕上げるのは得意だが、最初からちゃんとしたものを物真似なく作るのは滅法苦手ということだ。
最初はパクリと中国人にも馬鹿にされた「百度」や「QQ」や「微博」(Weibo)が、バージョンアップを繰り返すことで、別物の使える製品に仕上がった。
またスマートフォンについても、最初は素のAndroidが入れられていたが、現在では、Googleサービス抜きのAndroidや、各企業独自のカスタムROM搭載が当たり前となっている。
Androidのように、最初に完成されたOSがない限り、それをアレンジした中国独自のOSは生まれないというわけだ。しかし2020年までに、Googleかマイクロソフトのような会社が、素材となるオープンソースのPC向けOSをリリースすれば(それはChromium OSかもしれない)話は別だ。
それを基に改造したOSを中国がリリースし、バージョンアップを繰り返すことで、脱Windowsを実現することだろう。
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