キヤノンは6日、コンパクトデジタルカメラ新製品8機種を一斉に発表した。
さまざまなアングルから撮れる新スタイルカメラ
「PowerShot N2」

「PowerShot N2」。外観は従来機とほぼ変わらない
正方形の小型ボディーとチルト式モニターでさまざまなアングルからの撮影に対応する「PowerShot N」。2013年の春にオンラインショップで限定販売され、即日完売した話題の製品だ。その後継機種となる「PowerShot N2」が2月19日に発売される。
キヤノンオンラインショップによる販売予定価格(税別)は3万2800円。なお、PowerShot N2は量販店などでも購入可能だ。
基本的なデザインは従来モデルと同じだが、背面モニターが上方に180度回転できるようになり、自分撮りが行なえる。これに伴い、明るさや美肌、背景ぼかしの設定が簡単に行なえる「自分撮りモード」を搭載する。
レンズ周囲のリングがシャッターボタンとなっているのは従来機と同じだが、従来機はリングを上または下から押し込むことで撮影できるのに対し、新機種は上下左右360度、どこからリングを押しても撮影できるようになった。これにより横位置アングルの撮影も無理なく行なえるようになる。
1回の撮影でカメラが最適なエフェクトや構図を適用した複数の写真を生成する「クリエイティブショット」も従来通り搭載するが、新機種では動画にも対応。動画に対して、フレームレート(スロー/早送り/通常)や色フィルター、周辺光量効果、残像効果をカメラ側が自動で適用して一風変わった動画に仕上げてくれる。
撮像素子は1610万画素のCMOSセンサーを採用。従来機は1210万画素だったので解像度がアップしている。光学8倍ズームレンズや2.8型の背面モニターといったスペックは従来機と同じ。無線LANやNFCにも対応する。
5軸手ブレ補正を強化! スムーズな動画が撮れる
「PowerShot SX710 HS」
2月19日発売予定の「PowerShot SX710 HS」は、2014年に30倍ズームでもっとも売れたという「PowerShot SX700 HS」の後継機種。キヤノンオンラインショップによる販売予定価格(税別)は3万8800円となる。
5軸手ブレ補正を搭載し、動画撮影時もスムーズな映像が撮れるのが従来機の特徴だが、SX710 HSではこれが進化。水平および縦の回転に対する電子補正を強化することで走り撮りや後ろ歩き撮りといった際のブレを低減する。
「フレーミングアシスト」機能は、望遠ズームで被写体を見失ったときに、一時的にレンズを広角側にして被写体を見つけやすくする機能だが、それに加えて本機の場合は被写体サイズ(フレーミング)が最適になるように、カメラが自動的にズームを調整してくれる。
撮像素子は、従来機の1610万画素に対して2030万画素となり高解像度化している。光学ズームは30倍で、ISO 3200までの感度設定が可能。無線LANとNFCにも対応する。
フレーミングを自動調整してくれる
「PowerShot SX610 HS」
2月19日発売予定の「PowerShot SX610 HS」(キヤノンオンラインショップによる税別販売予定価格は2万9800円)は、ボタンを押すだけで被写体サイズ(フレーミング)をカメラが自動調整する「オートズーム」機能を新たに搭載。光学ズームは18倍だ。
従来機(PowerShot SX600 HS)と比較して、撮像素子が1600万画素→2020万画素に、背面モニター(3型)の解像度が46万画素→92万画素になっている。従来機同様、無線LANやNFCに対応する。
(次ページに続く、「「PowerShot SX530 HS」など」)
