先生もおひとついかが? 写真:Epiphany Eyewear
ウェリントン風で、古風ながら知的なデザイン。バディ・ホリーがかけていたのとよく似た眼鏡がある。
ヴァージェンス・ラボが手がける「エピファニー・アイウェア」(Epiphany Eyewear)だ。こう見えて8~32GBのSSDを積んでおり、目元のビデオカメラでハイビジョン動画を録画できる。メモリーに記録するのはもちろん、Wi-Fiでオンラインにもアップロードできる。ゴリゴリのウェアラブルデバイスだ。
エピファニー・アイウェアは2013年、299~499ドル(約3.5~5.9万円)の価格帯で発売され、たちまち完売となった。昨年4月、グーグルがグーグルグラスを米国で販売したときの価格は1500ドル(約17万円)だったから、およそ4倍以上の価格差があったわけだ。
グーグルグラスよりも安く、ファッショナブルなデザインに目をつけたのがコミュニケーションアプリのスナップチャットだ。これは若者たちに受け入れられそうだと踏んだのか、昨年12月に開発元のヴァージェンス・ラボを1500万ドル(約17億円)で買収したと米ビジネスメディアFastCompanyなど複数誌が報じている。
ヴァージェンス・ラボは昨年、米ラスベガスの家電見本市「2014 International CES」にも登場している。クアドリコプターで有名になったParrot社のドローンをエピファニー・アイウェアで操作するアプリを披露したのだ。「ウェアラブル商品は一筋縄ではいかない」とグーグルは渋いが、デザイン勝負は少なくとも結果が出た。