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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第15回

2台持ちが安くて便利! コスパの高いフィーチャーフォンを選べ!!

2014年12月18日 12時00分更新

文● 正田拓也

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ソフトバンクはガラケーでも無料通話が多い

「PANTONE WATERPROOF 202SH」

「PANTONE WATERPROOF 202SH」

 au以外のお得なフィーチャーフォンを見ていきたいところだが、GRATINAが費用面でも機能面でも圧倒的に強いことから、GRATINA以外に積極的に勧めるほど費用面でも機能面でもいいものがない。

 ソフトバンクのフィーチャーフォンの特価でよく見かける機種は「PANTONE WATERPROOF 202SH」や「THE PREMIUM 10 WATERPROOF 301SH」などで、新規加入一括0円で提供されることが多い。維持費はauのようにタダに近い金額とはならず、メールなしとしても最低で月1010円となる。

 ソフトバンクの特徴として最低維持のホワイトプランでもソフトバンク内の通話が1~21時まで定額となるメリットがある。もし、よくかける相手がソフトバンクのiPhoneを使っている場合などでは、通話料を節約できる。

 ただし、ソフトバンクの契約で注意しなければならないのは、フィーチャーフォンの購入時に「スマート一括」という制度で加入した場合、他社に比べて短期で解約した場合の解除料が高いこと。2年契約の解除料とは別に1万6200円が必要となる。

 もし、途中で解約しなければならない事情ができたときは負担が大きくなる可能性があることを承知した上で加入する必要があるだろう。

特価携帯電話の選択肢が少ないNTTドコモ

「P-01F」

 次にドコモだが、残念ながらMNPによる新規加入であっても本体一括0円という格安な販売条件はほとんど見ない。そして、指定のデータ定額に加入しないと金額のサポートである「月々サポート」もつかないため、タダに近い金額で維持することも不可能。

 無料通話分のない「タイプシンプルバリュー」で最低でもユニバーサルサービス料を含んで月額804円からとなる。

 機種も安く提供されるものが少なく、その中でも、比較的特価提供されている機種が「P-01F」。2013年発売の機種で、目立った機能はないがBluetoothを備え、全体的にシンプルで過不足ないモデル。

 パナソニック製の特徴でもある横のボタンを押して一発で開くという機能を装備しており、片手で開くときにたいへん便利だ。

 選ぶときに注意すべき点は、ドコモのフィーチャーフォンは2012年くらいのモデルからSIMのサイズがmicroSIM(いわゆるminiUIMカード)へ移行を開始しており、P-01FもmicroSIMカードを採用している。

 LTE(Xi)契約のSIMでも3Gのフィーチャーフォンに入れて使えることがドコモの特徴だが、SIMの使い回しを考えている人は対応サイズにも注意しておいたほうがいいだろう。

 あまり使う人はいないと思われるが、ドコモのネットワークを使った格安SIMの音声通話付きならば、ドコモのフィーチャーフォンにSIMを挿して通話が可能だ。

中古機の利用は料金面で注意が必要!

 フィーチャーフォンを買う場合、新規契約や機種変更で購入するのであれば問題がないが、注意しなければならないのは中古購入だ。これは中古機の品質の問題ではなく、契約の問題で不利になることがある。

 すでに携帯電話の契約があり、SIMをユーザーが中古機に差し替える場合であれば問題にならないが、中古携帯電話を使って新規加入する場合は注意が必要。

 言い換えれば、契約の際に電話機の購入を伴わないで契約する場合は、通話定額でない従来の料金プランを希望すると割高な料金プランに入らなければならない。ドコモは「ベーシックプラン」、auは「フルサポートコース」となり、昔聞いた覚えがある人もいるだろう。

 最近ではまったく聞かなくなったプランだが、新規契約のほか、既存のLTE契約を3G契約に変更する場合にも適用されることがある。auではすでにフルサポートコースの受け付けは終了しているが、今でも持込契約の場合はフルサポートコースの料金が適用されると説明している。

 フィーチャーフォンは3G契約となるため、今の常識からかけ離れた古い制度が適用されることがままある。中古機の利用を検討している場合は、最初に契約がどうなるかを十分確認した上で購入したほうがいいだろう。

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