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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第380回

秋冬限定のワザ!? 素っ気ない猫の気を惹く方法

2014年11月07日 17時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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音と動きの複合技で猫の気を惹く!

 もうひとつは動き系。なんだかんだいって動いてるものに反応しちゃうのだ。

 かといってネコジャラシを常時持ってるなんてことはないわけで、その辺にあるものを使う。

 何にでも興味があるお年頃の猫なら、何にでも反応するのだ。

ちょっとこの子は何にでも反応しすぎです。箸が転んでも飛びつきたくなるお年頃ですな(2014年5月 ソニー α6000)

ちょっとこの子は何にでも反応しすぎです。箸が転んでも飛びつきたくなるお年頃ですな(2014年5月 ソニー α6000)

 で、私がよくやるのが両者の複合技。秋から冬にいい。

 その辺に落ちてる木の枝の先に、その辺に落ちてる枯れ葉を差してやるのだ。そしてちょっと動かしてやると枯れ葉がこすれてカサカサって音がするし、目の前で乾いた葉がいい感じに動くので、けっこう反応してくれるのである。

道路沿いの果樹園みたいなとこで猫を見つけたのだけど、警戒して近づいてくれない。こっちが害は加えないよとじっとしてたら、私をほっといて他の通行人を警戒する始末(2014年11月 オリンパス OM-D E-M1)

道路沿いの果樹園みたいなとこで猫を見つけたのだけど、警戒して近づいてくれない。こっちが害は加えないよとじっとしてたら、私をほっといて他の通行人を警戒する始末(2014年11月 オリンパス OM-D E-M1)

 先日、猫を何匹か発見したんだけど、警戒されちゃってあまり近づいてくれない。

 そしたら目の前におあつらえむきに枯れ葉と小枝が。そこで、枝の先に枯れ葉を刺してちょっと振ってみたら、いきなりこれである。

ちょっとしたことで猫は反応するのであった。ちなみに、すぐ横に黒猫もおります。目だけが黄色く光ってます(2014年11月 オリンパス OM-D E-M1)

ちょっとしたことで猫は反応するのであった。ちなみに、すぐ横に黒猫もおります。目だけが黄色く光ってます(2014年11月 オリンパス OM-D E-M1)

 気になったのか、そっと近づいて左前足を曲げ、ちょっかいを出そうとしております。

 よく見ると耳の先がカットされてる地域猫だったので、人にはある程度慣れているのだ。ただ見知らぬ人に警戒してるだけで。

 そしたらほかの猫も奥からやって来て、枝の先をくんくん。いやそれはその辺に落ちてる枝と枯れ葉だってばさ。

横からやってきて枝の先をくんくん。ふさふさした長毛種でした(2014年11月 オリンパス OM-D E-M1)

横からやってきて枝の先をくんくん。ふさふさした長毛種でした(2014年11月 オリンパス OM-D E-M1)

 でも、気になるみたいでしまいには右手が伸びてきたのであった(前ページ冒頭写真)。

 いやあ、猫は面白い。

 このままもうちょっと手なづけられないかな、としばらく遊びながら写真を撮ってたのだけど、すぐ近くでちょっと大きな音がしたら、びっくりして4匹くらいいた猫が蜘蛛の子を散らすようにダダダッと林の中に逃げ込んでしまったのであった。

 残念。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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