全チャンネル録画は万能ではない!
事前に知っておきたい気をつけるべき点
このように、テレビ録画のスタイルを一新してしまう魅力を持った全チャンネル録画機だが、決して万能というわけではない。これまでのBDレコとは異なる点もあるので、そこをきちんと把握しておくことも大事だ。
1つは全チャンネル録画では、HDD容量がいっぱいになったら自動的に古い番組から消去される更新録画であること。HDDに番組を貯められる期間は、HDDの設定や全チャンネル録画でのチャンネル数や録画する時間帯、画質モードで変化するので、自分の設定で何日くらい番組が貯められるかを把握しておくことは重要。
DRモードや高画質での録画は貯められる期間が3日など極めて短くなるので高画質派も要注意だ。
使いこなしとしては、設定をやりくりして、最低でも1週間+1日の8日間の番組を貯められるようにしておくのがおすすめ。これなら、毎週のドラマを見ていて、いきなり超展開があったとしても、先週の番組までは保持されているので前のストーリーを見直すこともできる。
もう1点は、従来のスタイルの録画「通常録画」との使い分け。全チャンネル録画も制限は減ってきたが、まだまだ編集が行なえないなどの通常録画とは使い勝手に違いがある。そして、普通に番組を予約録画した場合は通常録画となるので、保存先もHDDの別の領域となるといった違いがある。
編集のほか、番組持ち出し用の番組作成なども通常録画でないと行なえないので、全チャンネル録画した番組で編集や番組持ち出しをするならば、通常録画用の領域にダビングする必要がある。
もちろん、ずっと保存しておきたい番組も通常録画用の領域にダビングする。このあたりは内部に2つのレコーダーがあるようなもので、多少戸惑う部分もあるが、しっかりと使い分ければ、2台のレコーダーを使っているような頼もしさにも繋がる。
このあたりも含め、多少マニアックな面もあるが、全チャンネル録画には数多くの魅力がある。テレビ番組をより柔軟に、かつ快適に楽しむならば、全チャンネル録画機を選ぶのがおすすめだ。
全チャンネル録画機は高いな~
次回は通常のBDレコでの録画テク紹介!
次回は、全チャンネル録画は便利だがまだまだ高価だし、使い慣れた2または3チューナーの方が便利という人のための録画術を紹介。
全チャンネル録画ほど万能ではないが、検索機能や自動録画を駆使すれば、限りなく「録り逃しゼロ」を実現する方法はある。各社の最新モデルを使って、そんな録画テクニックを紹介していこう。
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