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グーグル元社員のアダルト検索「BoodiGo」のビジネスモデル

2014年10月16日 16時00分更新

盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 最高だ! 大ヒット間違いなしだ! だが、どうやって儲けるのか?

 先月15日、米スタートアップ0x7a69がアダルトコンテンツ専門の検索サービス「BoodiGo」(ブーディゴー)を一般公開した。検索クエリに最適なアダルトコンテンツを優先的に表示する。

 暗号化やウイルス検出機能を備え、プライバシーやセキュリティーにも配慮した。著作権法に違反する動画を表示させない機能もある。グーグル元社員とブーディゴーを開発したコリン・ローンツリー氏(Colin Rowntree)は「真のアダルトコンテンツを表示することを目指す」と述べた

 公開から1ヵ月、コリン氏によれば「400万人がブーディゴーを楽しんでくれている」。ちなみにグーグル元社員が誰で、グーグルで何をしていたのかは個人情報保護法により明かせないが、現在ブーディゴーの開発部に属していることは確かだという。

 ブログメディアがサービスの詳細をレポートする一方で、肝心のビジネスモデルは不明なままだった。「Googleアナリティクス基礎講座」(技術評論社)著者でウェブマーケティングの専門家・吉田喜彦氏は自身のブログで、マネタイズは広告モデルではないかと分析している。

 「グーグルと同じく、当面はリスティング広告での収益化を考えているようです」(吉田氏)

 しかしまだ検索そのものの精度は低く、グーグルには遠く及ばないと釘を刺す。

 吉田氏いわく、グーグルが広告主を集められたのは、機械制御でも極めて高い検索精度を実現し、つねにウェブ技術のイノベーションを先導してこられたため。「(市場競争力のある)検索という価値を提供できなければ、広告も集まるはずがありません」(吉田氏)。

 ビジネスモデル以前に、ブーディゴーが成長するための課題は、オキュラスと組んだアダルト検索など新機軸のサービスを提供するか、圧倒的な検索精度を実現するかではないかと吉田氏。

 「そうでなければ、元グーグル社員というブランドだけがむなしく響くことになるでしょう。そもそもグーグルがセーフサーチ(検索結果にグーグルが不適切と考えるコンテンツを表示しない機能)をゆるくしてしまえばそれまで、というリスクもはらんでいますから」

 吉田氏の論にしたがえば、ブーディゴーはアドテクノロジーに投資する前に、利用者を満足させる検索技術を磨く必要がありそうだ。なおブーディゴーはデフォルトでは画像が検索できないが、吉田氏は簡単なキーボード操作で画像を検索できるようにする方法を見つけている



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