スマートフォンからおおよそのクレジットスコアが確認できる 画像:Credit Karma
米金融ベンチャー・クレジットカルマ(Credit Karma)が米国時間9月29日、タイガーグローバルマネジメント、サスケハナ・グロース・エクイティなど投資会社から7500万ドル(約82億円)の資金を調達した。米ウォールストリートジャーナルが報じた。キャッシュカードやクレジットカードの情報を登録し、利用履歴をためることで、インターネットからおおよそのカードの信用情報(クレジットスコア)を判定できるサービスを運営する。
創業は2008年、利用者は今年3月時点で2000万人を超える。創業者のケネス・リン(Kenneth Lin)CEOは「利用者は自らの経済状態の情報がわかりやすく提供される、信頼度が高くて安全なサービスを求めている」と述べる。
日本と比べて米国はクレジットカード利用率が高く、クレジットスコア(クレジットカードの返済履歴などによる信用度合い)への関心度は高い。クレディセゾンの2013年度決算説明会資料によれば、米国の決済全体に占めるカード払いの割合は日本の12.7%に比べて26.7%と2倍以上だ。またクレジットセサミなど、クレジットカルマの競合となるサービスも存在する。
米国ではクレジットカルマのように大量の個人情報を収集・分析してサービスを提供するタイプの業種が増えており、従来のソーシャルレンディングやP2P金融に続いて、投資家の注目を集めはじめている。