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スタートアップ海外展開へ3つの視点

2014年09月30日 16時00分更新

文● ガチ鈴木大江戸スタートアップ

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 ベンチャー、スタートアップが海外展開するためには何が必要か、マイクロソフトベンチャーズのイベント「スタートアップのグローバル展開」が2014年9月25日に日本マイクロソフトで開催された。テーマは、海外に展開するためのプロダクトのつくり方、海外アクセラレータープログラム、海外で製品展開するために必要なことの3つだ。

スタートアップのグローバル展開

「グローバルで利用されるプロダクトの作り方」では、Microsoft Developmentの中田紘子デザインリサーチャーが、ユーザーエクスペリエンス(UX)の重要性を説いた。

 

 製品を開発するうえで、開発者ではなくユーザーを第一に考えること、使用前、使用中、使用後全てに関わり、製品の成功を決めるのはユーザーだと何度も強調。サービスのUXをよくするためには、まず操作方法がどうなっているかサービス全体の操作を一度紙に書いてみることを提案。操作や手順を並べてみると、ある1点のワンステップが悪くてユーザーを逃してしまうことがある。紙に書くことで、問題点を早い段階から認識できるとしている。ただ、誰しもが好む製品は難しいため、ターゲットを絞っていくことを勧めていた。また海外展開ではその国の、生活、文化、流行、ネットなどのインフラ環境を地道にリサーチし、知ることが大事としていた。ローカル化の際も、日本語でのスペースでオーケーでも、翻訳した際にオーバーしてしまうことがある。日本だけではなかなか気づきにくいポイントだ。

スタートアップのグローバル展開

 視線追従で操作可能なヘッドマウントディスプレー「FOVE」を開発するFOVEの小島由香CEOは、マイクロソフトベンチャーズのアクセラレーターに参加し、現在ロンドンでプログラムを受けている。各企業のアクセラレータープログラムを選ぶ際、自分のやりたい事業との相性が重要だという。FOVEはゲームをテーマにしているため、Xbox事業を持つマイクロソフトと親和性が高かったと説明。「相性が、アーリーステージのベンチャー企業の運命を左右する。カリキュラムは多彩で、Xbox、キネクトなどに携われる豪華な業界の主要人物の話も聞けている。ロンドンはゲームも盛んで、欧州と米国のネットワークが強み。有力な投資家に会える。ピッチ会を開かれている」という。ただし、当然ながら全カリキュラムは容赦なく英語だ。

 パーソナルモビリティ「WHILL」を開発するWHILLの福岡宗明CTOは、製品開発においてリサーチに力を入れた。車いすのイメージをかっこいい、イメージの良い乗り物にしたいというミッションを達成するため、製品のプロトタイプを米国へ持ち込み、ベイエリアで徹底的にリサーチを行なった。米国はユーザー調査にポジティブで、コメントも適格なため、製品コンセプトを固める際に行ってよかったと語る。米国にはビザが許す限り滞在し、ひたすらユーザー調査を行なっていた。乗った時のコメントなどをフィードバックし、製品化につなげたという。

 3社それぞれが持つ異なる海外展開への視点。この日集まったスタートアップの経営者は、海外展開へのヒントがつかめたのではないだろうか。

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