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2.5インチSSD 2014夏の頂上決定戦 第1回

この夏SSD買うならコレ!! 売れ筋&注目の全6メーカー7製品

2014年07月30日 17時00分更新

文● 藤田 忠

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お手ごろSSDの定番
Samsung「SSD 840 EVO」

 昨年8月の発売以来、コストパフォーマンスの優れたSSDの地位を確保していたSamsungの「SSD 840 EVO」シリーズだ。NANDフラッシュは、MLCタイプに比べライト性能が落ち込むTLCタイプになるが、NANDフラッシュメモリーにあるユーザー領域外の予備領域の一部をバッファとして利用する「TurboWrite」技術により、一線級のライト性能を持ちつつ、手ごろな価格帯を実現しているのが魅力になっている。

Samsung「SSD 840 EVO」

 また、国内正規代理店のITGマーケティングが頻繁に行なうキャッシュバックキャンペーンも見逃せない。期間中なら容量に応じて2000~4000円のキャッシュバックを受けられるからだ。

Samsung SSD 840 EVO
型番 MZ-7TE120B/IT MZ-7TE250B/IT MZ-7TE500B/IT MZ-7TE750B/IT MZ-7TE1T0B/IT
容量 120GB 250GB 500GB 750GB 1TB
サイズ 2.5インチ、7mm厚
接続インターフェース シリアルATA 6Gbps
コントローラー Samsung 3-Core ARM Cortex-R4 MEX(400MHz)
NANDチップ Samsung 1xnm TLC NAND(3bit MLC)
シーケンシャルリード 540MB/s
シーケンシャルライト 520MB/s
ランダムリード(IOPS) 9万4000IOPS 9万7000IOPS 9万8000IOPS
ランダムライト(IOPS) 3万6000IOPS 7万IOPS 9万IOPS
MTTF(平均故障時間) 150万時間
TBW(総書き込み可能容量) -
保証期間 3年間
実売価格 8500円前後 1万4500円前後 2万5000円前後 4万円前後 4万7000円前後

トリプルコアで400MHz動作のSamsung最新コントローラーの「MEX」を搭載

容量500GB「MZ-7TE500B/IT」の基板。NANDフラッシュメモリーだけでなく、キャッシュもSamsung製で、512MB(250/500GBモデル)のLPDDR2を搭載

7月31日(応募締め切り8月5日)までと終了間近だが、SSD 840 EVOが対象のキャッシュバックキャンペーンを実施中だ

速度重視派注目のSamsung
最新SSD「SSD 850 PRO」

 SATA3(6Gbps)の帯域がボトルネックになりつつある2.5インチSSDは、速度向上よりも低価格帯を狙った新製品が多くなっている。そんななか、サムスンが8月に投入予定の「SSD 850 PRO」シリーズは、要注目のSSDといえるだろう。“PRO”の名を冠する製品は、2012年9月に発表され、最速を追求するPC自作派に人気の「SSD 840 PRO」以来となるので、その性能には大いに期待できる。

Samsung「SSD 850 PRO」

 コントローラーは「SSD 840 EVO」と同じで、高い性能を備える自社製トリプルコアの「MEX」を採用。そしてNANDフラッシュには、メモリーセルを垂直方向に複数重ねることで高密度化を実現したサムスンが「3D V-NAND」と呼んでいる3次元NANDフラッシュを採用。1日に40GB書き換えても10年間は使えるという高耐久性と高信頼性を実現している。

Samsung SSD 850 PRO
型番 - - - -
容量 120GB 250GB 500GB 1TB
サイズ 2.5インチ、7mm厚
接続インターフェース シリアルATA 6Gbps
コントローラー Samsung 3-Core ARM Cortex-R4 MEX(400MHz)
NANDチップ Samsung 32 layer 3D V-NAND
シーケンシャルリード 550MB/s
シーケンシャルライト 470MB/s 520MB/s
ランダムリード(IOPS) 10万IOPS
ランダムライト(IOPS) 9万IOPS
MTTF(平均故障時間) 150万時間
TBW(総書き込み可能容量) 150TB
保証期間 10年間
実売価格 129.99ドル 199.99ドル 399.99ドル 699.99ドル

トリプルコアで400MHz動作のSamsung最新コントローラー「MEX」を採用している

 国内販売価格は記事執筆時点で未定だが、北米での販売価格は128GBモデルが129.99ドル、256GBが199.99ドル、512GBモデルが399.99ドル、1TBモデルが699.99ドルとなっている。

容量512GBモデルのレビュー用サンプルの基板。「SSD 840 EVO」と同じ、コンパクトな基板を採用し、表と裏面に各4枚の「3D V-NAND」を搭載していた

 今回チョイスしたほかのSSDと比べると割高にはなるが、最速クラスの公称シーケンシャルとランダムのリード/ライト性能に、TBW(総書き込み可能容量)150TBと10年間保証の高い耐久性、信頼性を考慮すると、十分コストパフォーマンスの高いSSDといえるだろう。

次のページに続く (自社製コントローラー採用のTranscend製SSD

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