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サムスン、2.5インチSATA SSD最強モデル「SSD 850 PRO」を発表

2014年07月01日 20時00分更新

文● 平澤 寿康

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 韓国サムスン電子は、7月1日にソウル市内のホテルで「2014 Samsung SSD Global Summit」を開催し、クライアントPC向け2.5インチSATA SSDの新フラッグシップモデル「SSD 850 PRO」を発表した。

サムスン電子が新フラッグシップSSD「850 PRO」を発表

 クライアントPC向けSSDとして世界初となる32層積層型3次元NAND「V-NAND」を採用するとともに、従来モデルの840 PROを凌駕するSATA SSD最速のアクセス速度、総書き換え容量150TBW、保証期間10年という優れた耐久性などが特徴となっている。

最高の性能と優れた信頼性を提供する最強SSD

 サムスン電子は、2011年のSSD 830シリーズに始まり、性能を引きあげた840 PRO、初めて3bit NANDを採用した840および840 EVOなどのリテール向けSSD製品を世界53ヶ国で発売している。また、これまでに累計で1200万個を超えるリテール向けSSD製品を販売し、53ヶ国中過半数の国々で販売実績No.1を獲得しているという。

 そして、さらなる躍進を実現するために投入される製品が、今回発表された850 PROだ。850 PROは、840 PROの後継となるサムスン電子のクライアントPC向けSSDの新たなフラッグシップモデルだ。

世界53ヶ国でSSD製品を発売し、過半数でNo.1を獲得

850 PROは、究極の性能、優れた耐久性と信頼性、優れた省電力性を実現する製品という

 850 PROの最大の特徴となるのが、クライアントPC向けSSDとして世界初となる3次元NAND「V-NAND」を採用している点。サムスン・エレクトロニクスは、昨年にセルを24層に積層したV-NANDの量産を開始し、サーバ向けの製品に採用して販売を開始している。

 それに対し850 PROに採用されるV-NANDは、セルを32層に積層した新世代のV-NANDとなる。製造プロセスは非公開だが、30nmクラスの製造プロセスを採用しているという。

850 PROは、3次元NAND「V-NAND」を採用する初のコンシューマ向けSSDだ

 コントローラーは840 EVOで採用されたものと同じ「MEX」を採用。ARM Cortex-R4コアを3コア内蔵し、コアの動作クロックは400MHzと、コントローラのハード的な仕様は840 EVOと同じで、ファームウェアがV-NANDに最適化されたものに変更されている。また、キャッシュ用DRAMは、最大で1GB(1TBモデル)まで搭載可能となっている。

32層積層型V-NAND、MEXコントローラ、最大1GBのキャッシュDRAMの搭載が840 PROからの進化点となる

 これら進化によって、840 PROと比べてアクセス速度が向上。シーケンシャルリードは840 PROの540MB/sから550MB/sに向上。シーケンシャルライトは256GBモデル以上は520MB/sと同じだが、128GBモデルでは390MB/sから470MB/sへと向上している。また、ランダムアクセス速度については、QD1からQD32まで、ほぼ全域でリード・ライトともに向上。SATA接続のSSDとしてはほぼ限界に近い速度を実現している。

シーケンシャルリードは550MB/s、シーケンシャルライトは470~520MB/sに高速化された

ランダムアクセスもQD1からQD32までほぼ全域で速度が向上している

PCMark 7のベンチマークスコアも大きく向上

→次のページヘ続く (気になる発売日と価格は?)

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