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ソーシャルメディアでおしゃべりな友達から身を守る方法

2014年05月26日 07時00分更新

文● Selena Larson via ReadWrite

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うるさい友達やフォロー相手をミュートあるいはブロックするための覚書き

ソーシャルメディアでおしゃべりな友達から身を守る方法

最近のソーシャルメディアは実に混沌としている。大学で親しかった友達の長ったらしい Facebook 投稿や、どうでもいいことに関するツイートがひっきりなしに流れる中、大勢の人々が様々なインターネット上の問題を抱えている。

しかし我々人類は社会的動物なので、友達や知り合いに対して自分勝手な投稿や無意味なハッシュタグのツイートをやめてもらいたいと思っていたとしても、ストレートに言うのはとても難しい。それだからこそ、自分のフィードで邪魔なものをミュート(消音)することは、テレビのリモコンの消音ボタンを押すのと同じ効果が期待できるのだ。

では、過剰なシェアを制御する最も良い方法とは何だろうか? メジャーなソーシャルネットワークにはそれぞれ、フィードから人々を間引くための方法が用意されている。相手を完全にブロックするか、その人がはた迷惑な衝動を抑える術を学ぶまでの間、ミュートしておくかだ。

ツイートをミュートする

Twitter は先日、後者のミュート機能を導入した。近いうちにユーザーは iOS やアンドロイド の Twitter アプリ、あるいは Twitter.com で、フォロー相手ををミュートできるようになる。

一度誰かをミュートすると、その人のツイートとリツイートはあなたのタイムラインに表示されなくなり、プッシュ通知も受信しない。ブロックするのとは違って、あなたがその人のツイートを見ないと決めたことは、ミュートされたユーザーにはわからないだろう。

この機能は長い間ユーザーに待ち望まれていたものだ。Twitter は、Tweetbot や Tweetdeck などサードパーティの Twitter クライアントがすでに何年も前から提供してきた機能にやっと追いつきつつあると言えるだろう。実際、サードパーティのアプリにはもっと便利な機能がある。例えば、人だけではなくハッシュタグや特定のフレーズをミュートすることもできるのだ。

昨年、Twitter は一度ブロッキングポリシーを変更して「ブロック」の機能を事実上「ミュート」に切り替えていた。Twitter はその理由を、相手が自分をブロックしたとわかればユーザーが敵意を持つようになるためだ、と説明した。例えば他のユーザーをフォローしようとしてできなかった場合、自分が相手にブロックされていることが分かってしまうからだ。しかしこれにはユーザーからの苦情が寄せられ、同社はこの仕様変更を撤回している。今回、ミュートは完全に別の機能として生まれ変わった。

ミュートの効果は基本的にブロックと同じだが、ひとつ大きく違う点がある。ミュートされたユーザーは自分がミュートされたことがわからず、変わらずに相手をフォローし続けることができる、という点だ。

では、相手のツイートを見たくないのなら、なぜ単にブロックしてしまわないのだろう。私は Tweetdeck でミュートを使ったことがあるので、その意味がわかる。例えば、ある人物の発言がリツイートされているのが自分のタイムラインに載り、その人のツイートを見たくないからという理由で、あるいは、イベントやカンファレンスに参加している誰かが何から何までライブツイートするのがうるさいからという理由でミュートを行うのだ。私のフォロワーの一人は、彼女がフォローしている人々は見たくもないリンクをツイートしてくるが、それでもその人たちにダイレクトメッセージは送れるようにしておきたいのだと述べている。ダイレクトメッセージは、相互にフォローしていないと送りあえない。

しかし、Twitter のミュート機能にはいくつか残念な点がある。ユーザーはミュートできるが特定のフレーズやハッシュタグはミュートできないのだ。誰かを一定の期間だけミュートすることもできない。ミュートを解除するには、手動で行う必要がある。

ユーザーの中には Twitter の新しい機能に混乱する人もいるだろう。Twitter はここのところ、一般大衆を引き込むために機能の単純化を進めていたところなのだから無理もない。ミュートとブロックという、ほとんど同じ機能をもつ2つのオプションを設けたことで、新規の Twitter ユーザーへの説明がさらに難しくなってしまう可能性がある。結局どららの機能もよくわからない、ということになるかもしれない。新しいミュート機能は今後数週間かけて、各ユーザーに広まっていくだろう。

Twitter でブロックする方法

• Twitter.com やモバイルアプリで、Twitter ユーザーのプロファイルに進む
• ギアアイコンを選択して「設定」画面へ
• 「@username をブロックする」を選択する

Twitter でミュートする方法

• Twitter.com やモバイルアプリで、Twitter ユーザーのプロファイルに進む
• ギアアイコンを選択して「設定」画面へ
• 「@username をミュートする」を選択する

Facebook の友達を無視する、または削除する

Facebook は過剰シェアでお馴染みのサイトだ。私は友達リストを縮小することでこの問題に対処しているが、これは誰もが使える解決策ではない。職場の愚痴ばかり投稿する人と繋がってはおきたいが、そのポストは見たくない、という人もいるだろう。

関連記事:私がFacebookをやめられない理由

@kressaty 友達から削除すれば?
@selenalarson そのうち子供が写真を撮らせなくなるだろうし、嫌がっている仕事も辞めるかもしれないからね。

Facebook で誰かをブロックするには、友達リストから外すことになる。そうすると、相手はあなたのポストを見ることができず、あなたと連絡がまったく取れなくなる。また、相手のポストもあなたのタイムライン上に表示されなくなる。

もっと控えめなやり方としては、友達リストを調整して「フォローしない」設定を行うことも可能だ。Facebook は昨年後半に「すべて非表示」の代わりとして、「フォローしない」という機能を導入した。友達を解除することなく、興味のないポストを非表示にする方法だ。その気になれば彼らのプロファイルをときどきチェックすることもできるし、もしも彼らが将来、自分がランチに何を食べたかについて皆が知りたがっているわけではないと気が付いた暁には、その人をフォローし直して自分のタイムラインにアップデートを復活させればいい。

Facebook でブロックする方法

• ホームのタイムラインの右上隅で、カギのアイコンの「プライバシーショートカット」を選択する
• 「迷惑行為を防止する方法」を選択する
• ブロックしたい相手の名前またはメールアドレスを入力する

Facebook でフォローをやめる方法

• タイムライン上のその人のポストで、右端にある下向きの矢印を選択する
• 「フォローをやめる」を選択する
• あるいはその人のプロファイルに行って、カバー写真の右下にある「フォロー中」をクリックする

フードポルノと自撮り写真をブロック

instagram-block最も有名な写真編集・共有アプリの Instagram は、Facebook よりも制限が緩い。Instagram のアカウントは Twitter と同様にすべてパブリックなので、アカウントをプライベートに設定しない限り、誰もがあなたの撮った写真を見ることができる。自分がフォローしている人をミュートする方法はない。しかし動画をミュートすることはできる。

誰かをブロックすると、そのユーザーはあなたのプロファイルや写真を見ることができなくなるが、@mention はできるし、その@mention はあなたの通知に表示される。誰かをブロックしても、相手がそれに気が付く術はない。

なぜブロックされたユーザーが自分をブロックした相手に@mention できるのか、またなぜタグ付きポストがユーザーのフィードに表示されるようになっているのかは、明らかになっていない。Instagram のブロッキングポリシーでは、ブロックしたユーザーから@mention を受け取りたくなったら、ユーザー名を変えればよいとされている。

「誰かをブロックした後にユーザー名を変更すれば、彼らからの@mention を防ぐことができます」。

この方法が有効なのは、ブロックされたユーザーが変更後の新しいユーザー名を見つけ出すまでの間だけだろう。 Instagram のブロッキングポリシーがなぜこんなに中途半端なのか、今後機会があれば確認してみようと思う。

Instagram でブロックする方法

• 下部の「検索」アイコンを選択する
• ユーザー名を検索する
• そのユーザーのプロファイルから、上部の「共有」アイコンを選択する
• 「ユーザーをブロックする」を選択する

ビジネスとタイムラインを分ける

LinkedIn は今年の初めに、ついにブロック機能を発表した。ブロックされたユーザーは相手のプロファイルへのアクセス、接触、ネットワークアクティビティの閲覧ができなくなる。Twitter や Facebook のような他のソーシャルベースのプラットフォームと違って、LinkedIn はビジネス用のネットワークであり、大半のユーザーはできるだけ広くつながりたいと思っている。つまり、好ましくない相手を単に切り離すだけでは最適なオプションとは言えないのだ。

相手のアップデートを自分のタイムライン上には表示したくないが、必要に応じて閲覧は可能で、コンタクトも取れるようにしておきたいという場合には、自分のホームページ上でその人のアップデートを非表示にすることもできる。Facebook の「フォローしない」機能と同様、LinkedIn では相手を非表示にすることで、今後その人のポストも見なくて済む。

LinkedIn で相手を非表示にする方法

• その人のポストにマウスを重ねる
• 右上隅から「非表示にする」を選択する

フィードをきれいにする

散らかったソーシャルメディアを一掃するのは手ごわい作業のように思えるが、そうすることでオンラインのソーシャル体験をずっと良いものにできるのだ。

もし過剰なシェアに疲れたら、思い切って友達やフォロワーから受けるノイズをミュートしてみよう。気にしなくても大丈夫。相手に断る必要はないのだから。

トップ画像提供: Rocketboom(Flickrより)、文中画像提供:Selena Larson

Selena Larson
[原文]


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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