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どうしてもWindows 8.1を使いたくない人のためのWindows 7導入ガイド

今からWindows 7を使うには? Windows 8.1ダウングレード権の10の疑問

2014年05月02日 12時00分更新

文● 二瓶朗

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 2012年8月にWindows 8が登場してはや1年半。登場から1年強の2013年10月にWindows 8.1がリリースされ、さらについ先日の2014年4月8日にWindows 8.1 Updateが提供された。

 Windows 8登場直後から、スタートメニューがなくなってタッチ操作に重きが置かれた「Metro UI」は、多くのユーザーにいろいろな意味で衝撃を与えた。UI以外にも、起動が高速になったり、セキュリティーが強化されたり、バッテリー消費が減ったりクラウド標準対応だったりと、そもそもデスクトップ環境のみで利用する場合でもいろいろとメリットが多いWindows 8だが、ユーザーの視点はどうしてもUIに集中しがちとなった。

 タイミング的には、Windows XPのサポートがいよいよ切れる頃合いであり、ユーザーは自然Windows 8に移行するかと思われたが……。報道などでご存じのように、期待されたほど移行は進んでいないようだ。

 その予想外の反響を受けてか、Windows 8→8.1→8.1 Updateと主に操作体系を中心に改良が加えられてきたWindows 8、Windows 8.1であるが、それでもやはり「Windows XPから移行するには抵抗がある」というユーザーは少なくないようだ。しかしそんなユーザーでも「長年使ってきたXP搭載PCも、ハード的にもはや限界…」という悩ましい状況に陥っているケースもある。

 Windows 7搭載パソコンも販売されていないわけではないが、各メーカーとも最新モデルには当然ながらWindows 8.1が搭載されている。

 そこでここで提案したいのは、Windows XP環境から次のステップへ移行するとき、最新のWindows 8.1搭載PCを入手しつつ、「ダウングレード権」を利用してWindows 7を利用するというもの。次ページからその基本についてQ&A形式で解説していこう。

Q1 そもそも、Windows 8.1の「ダウングレード権」って何?

 Windows 8.1に存在する「ダウングレード権」とは、この記述どおり「Windows 8.1からWindows 7へOSを変更してダウングレードできる“権利”」のこと。一部のWindows 8.1搭載PC(詳しくは後述)では、正規のライセンスならOSをWindows 7にダウングレードすることが正式に認められている。両方を同時に利用することはできない。Windows 8.1にWindows 7を上書きインストールすることで、PC自体はそのままの状態でWindows 7を利用開始できるようになるわけだ。

Q2 どうやってダウングレード権を入手するの?

 ダウングレード権のみを入手することはできない。前述したように、Windows 8.1自体に付加されている権利なので、追加購入はできない

Q3 Windows 8.1からWindows 7にダウングレードするメリットって何?

 Windows 8.1がプリインストールされている最新のPCで、Windows 7を利用できるというところが最大のメリットになるだろう。また、普通のWindows 7搭載PCをWindows 8.1にアップグレードするのとは違って、ダウングレードしたWindows 7をしばらく使ったあと、Windows 8にアップグレードできるのも1つのメリットといえる。

Q4 逆にWindows 8.1からWindows 7にダウングレードするデメリットって何?

 Windows 8搭載PCをダウングレードすることになるので、メーカー出荷時にプリイントールされていたアプリや、各種ドライバーがWindows 7に対応していない可能性がある。アプリなどは対応していても、すべて自分でインストールし直すこととなる。これは、ダウングレード権がPCに付随するものではなく、あくまでWindows 8.1自体に与えられた権利であるため。この点を理解しておいてダウングレードに臨みたいもの。

 なお、製品によってはメーカーがドライバーなどを提供したり、手順書を用意したりしていてユーザーが確実にダウングレード権を行使できるよう配慮されていることもある。

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