バークレイグローバルコンサルティング&インターネットは17日、ベリトランスとの提携により海外向けモバイル決済支援サービス「Alipayリカーリングバスケッチ」を発表。5月1日からサービスを開始する。
同サービスは、アリババグループで中国最大級のオンライン決済サービス「支付宝(Alipay=アリペイ)」をスマホ対応にし、国際間での決済取引を可能としたもの。各種モバイルコンテンツ事業者向けサービスで、毎月の自動継続決済(リカーリング)や、月額300円といった少額継続課金にも対応。ゲームやSNS、エンターテインメントコンテンツなどに適しているほか、ネットショッピングへの導入も可能となっている。
アリペイのユーザー数は8億にのぼり、中国インターネット調査会社iResearch(アイリサーチ)の調べでは、2012年第3四半期における中国インターネット決済サービスの市場シェアでアリペイは48.6%のトップシェアを獲得している。また、中国EC市場の取引規模は2012年に8.1兆元(約121.5兆円)へと到達。モバイルECの取引規模も同年に550.4億元(約8256億円)となり、前年の11年と比べ380.3%増加し、急成長を遂げている。中国は有望な市場だと言える。
アリペイとの連携はヤフーも取り組んでおり、「Yahoo!ショッピング」の商品を「アリペイ」経由で中国のネットユーザーに販売できるサービスを6月から開始する予定。楽天もすでに中国のカードプランドとなる「銀聯(ぎんれん)カード」を海外販売サービス「Rakuten Global Market(楽天グローバルマーケット)」での決済手段に導入しているなど、オンライン上では中国ネットユーザーへの売り込みが過熱している。