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映画『バチカンで逢いましょう』の名物お菓子!

パンケーキの王様『カイザーシュマーレン』が日本上陸!

2014年04月03日 12時00分更新

文● くろあん

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これが“カイザーシュマーレン”です。細かくちぎった形と、おこげが特徴的ですね。

 昨年あたりから、巷で大流行しているパンケーキ。TVのスイーツ特集では、既に定番となっており、特にフワッフワッのパンケーキに、生クリームやらイチゴやらソースやらをタップリかける、ハワイ風と呼ばれるものが人気なようです。今回の記事では、そのパンケーキの王様とも言われているスイーツをご紹介します!

 そのパンケーキの王様の名前は“カイザーシュマーレン”! カイザーという名前が示すとおり、ドイツのパンケーキ料理です。名前から、王様臭がプンプンしますが、その名前を訳してみると……。カイザー=皇帝、シュマーレン=こすりつけたもの、引き裂いたもの、という意味で、直訳すると「皇帝がこすりつけたもの」となり、転じてつまらないものを意味するのだとか。

 皇帝の名前を冠しながら“つまらないもの”とは、ちょっと残念な気持ちになりますが、実物は全然つまらなくないので大丈夫! 

映画『バチカンで逢いましょう』で登場した、
皇帝の愛した究極のデザート

 では、早速“カイザーシュマーレン”を食べて……といきたいところですが、その前になぜ“カイザーシュマーレン”がスポットを浴びているかをご説明します。

 映画好きの方ならご存知かもしれませんが、今年の4月26日からドイツ映画『バチカンで逢いましょう』が日本で公開されます。その中で“カイザーシュマーレン”が重要な役割を果たすのです。

『バチカンで逢いましょう』でのマリアンネさんの役どころは、バイエルン料理が上手なおばあちゃん。そのため、“カイザーシュマーレン”以外にもいろんな料理が登場します。ドイツ料理に興味がある方にもオススメですね。© 2012 Sperl Productions GmbH, Arden Film GmbH, SevenPictures Film GmbH, Co-Produktionsgesellschaft “Oma in Roma” GmbH & Co. KG, licensed by Global Screen GmbH.

『バチカンで逢いましょう』

1987年に公開され、日本でも大ヒットした『バグダット・カフェ』。そこに登場した女優マリアンネ・ゼーゲブレヒトが、25年の時を経て、再びスクリーンに登場する。ローマとバチカンを舞台に、驚くほど元気で、そして魅力的なおばあちゃんとなったマリアンネが、愛と感動とちょっとした幸せを与えてくれる、暖かい物語。

 いろいろ説明しているととっても長くなりそうなので、とりあえず“カイザーシュマーレン”を食べてみます!

隣にあるのは、リンゴとチェリーのソースです。こちらはお好みで使います。

 パンケーキのフワフワの部分も美味しいですが、香ばしいおこげの部分が特に美味しかったです! 2つの味を楽しめますし、小さくちぎってあるので、そのまま手軽にフォークで食べられるのもイイですね。なお“カイザーシュマーレン”は結構、量が多いものなので、ヨーロッパでは主食代わりに食べる人も多いのだとか。

 コーヒーと一緒に朝食で“カイザーシュマーレン”を……というシチュエーションは、なかなかオシャレではありませんか。片手でノートPCやタブレット、スマホをいじりながらでも食べられるので、忙しいIT戦士の方にもオススメしたいスイーツですね。


“カイザーシュマーレン”を提供いただいたのは、ドイツパン、ウィーン菓子専門店のノイエス。ドイツビールも置いてますので、男性の方でも気軽に来店できますヨ。


ノイエスのオーナーシェフである野澤孝彦さん。ウィーンとドイツの食文化を探求する仕事人。作っているところを拝見させていただきましたが、素晴らしい手際の良さでビックリ。上手な方を見ていると、自分にも作れそうな気になるのは気のせいですかね?


ナント『バチカンで逢いましょう』主演女優のマリアンネさんも初来日! というか来店してました。とっても優しそうで大らかな方でしたよ。まさに映画のイメージ通りです!


 さてさて、最後にちょっとした豆知識を。この“カイザーシュマーレン”の由来ですが、諸説あるらしく、コレだ! と決まってはいないそうです。その中で、野澤シェフが修行時代に聞いていたのは、19世紀にヨーロッパを治めていたハプスブルグ家の皇帝、フランツ・ヨーゼフ一世が、大好きだったという説です。

 なんでも、宮廷料理人がデザートを作ろうとして失敗したのですが、それを伝えても、フレンツはデザートをクレクレと所望したそうです。宮廷料理人は仕方なく、フライパンに残った生地をこそげ落とし、粉砂糖をたっぷりかけてだしたところ、意外にもフレンツは「なんて美味しいんだ!」とご満悦だったとか。このとき、大のお菓子好きで知られる皇后エリザベートに、「そんなつまらないもの食べて」と言われたそうですが、その後も皇帝の好物として定番になり、現在まで受け継がれているとのことです。ちょっとした料理にも、いろんな歴史があるものなのですネ。

 また、映画『バチカンで逢いましょう』の公開記念として開催される『TOKYO カイザーシュマーレン・フェスタ』で、下に紹介している9店で“カイザーシュマーレン”をメニュー展開するキャンペーンを行うようです。“カイザーシュマーレン”は、日本では認知度が低いらしく、置いているお店が少ないので、興味を持った方は、このキャンペーン中にぜひぜひ“カイザーシュマーレン”を食べてみてくださいね!

『TOKYO カイザーシュマーレン・フェスタ』実施店舗

●開催期間:2014年4月14日(月)〜5月25日(日)

クラゲストア(自由が丘)
西欧菓子 伊藤屋 国立(国立)

※メニューのご提供方法はそれぞれの店舗によって異なります。また、映画の半券をご提示いただいたお客様には各店で各種サービスを実施予定です。

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