リアル店舗で利用できるクーポン券をスマホアプリやパソコンサイト上で発行するなど、オンラインからリアルへと顧客を導こうという「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」。スマホの普及やSNSの利用者増を追い風にしてO2Oサービスを導入するケースが増えている。
クロス・マーケティングが24日に発表した「O2Oサービス利用状況調査」の結果によると、O2Oアプリをインストールしたことがあるのは43%で、そのうちリアル店舗で利用した経験者は35.6%だった。O2Oアプリをインストールした10人中の8人はリアル店舗に訪れており、O2Oサービスを導入する店舗や企業にとっては、いかにしてユーザーにO2Oアプリをインストールしてもらうかがカギを握っているようだ。
次に、どのようなサービスを利用した経験があるか、今後どのようなサービスを利用したい意向があるかを尋ねると、利用経験と利用意向がともに9割近くでトップだったのは「特定商品やサービスの割引クーポン」。ほかは「セール告知」が利用経験・意向とも3割台、「新商品情報」はともに2割台。特徴的なのは「店頭で、サンプル商品を受け取れる」というもので、利用経験者は16.3%にとどまったもの、今後の利用意向では55.6%と過半数を記録。今後はサンプル商品を配布するツールとしてO2Oが使えそうだ。
利用する店舗のジャンルとしては、飲食店が7割に及びトップとなり、以下、2割台でコンビニ、1割台で電器店や家電量販店、アパレル、薬局・ドラッグストアなどが続く。