Nokiaがなし得なかった壁を超えられるか
MWCでは、スマートフォンの主戦場がハイエンドからローエンドにシフトしたことを感じた。もちろんハイエンドは今後も重要であり注目を集めるし、買い替え需要に支えられるだろう。だが、消費者を驚かせるような端末の登場は、現状のスマートフォンの形状では限界があるように見える。
かつての王者Nokiaは、ゲーム中心の携帯電話N-Gage、ユニークな形状の3G電話、タブレットなどを出し、すでにコンセプトとしてスマートウォッチも打ち出していた。Symbianにはアプリもあった。無料音楽ダウンロードサービス、地図なども手がけた。それでも、携帯電話業界のブレークスルーは外部(Apple)からやってきた。
SamsungがNokiaが実現できなかったサービスとプラットフォームをマスターできるのか、最終的にはAndroidをフォークするのか、Tizenか(それとも、現状のままか)。今年こそ、その道筋がわかりそうな気がする。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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