米フェイスブックは現地時間30日、新たなモバイルアプリ「Paper(ペーパー)」を発表した。2月3日から米国のアイフォーンユーザー向けにリリースする。
友達やニュースメディアから発信される世界中のさまざまな最新ニュースを表示するニュースフィードに対し、ストーリー性やテーマに沿った情報だけを表示するのが同アプリの特徴。食べ物やサイエンス、スポーツなどといったジャンルをユーザーがカスタマイズして「セクション」を設定すれば、該当する情報だけまとめられるため、設定したジャンルの最新の動きをストーリーを追うように閲覧できる。いわば自分オリジナルのニュースペーパー(新聞)を作成するような感覚だ。
モバイルユーザーが伸びていることから、同社ではモバイル戦略に力を入れているが、ペーパーアプリ発表の前日に公開された同社の2013年第4四半期決算は増収増益を記録。同社の収益を支える広告収入のうち、モバイル広告収入の占める割合が50%を超え、モバイル戦略が業績アップを牽引した形となったのだ。
こうした好業績にペーパーアプリへの期待が加わったためか、ペーパーアプリ発表後に米店頭株市場ナスダック(NASDAQ)ではフェイスブックの株価が上昇。上場来初の60ドル台にまで跳ね上がった。米フェイスブックにとって14年は幸先の良いスタートとなった。