ついに受注がスタートしたMac Proの最新モデルとなる「Mac Pro(Late 2013)」(以下新型Mac Pro)だが、あっという間にApple Storeの納期が2月予定になるほど好調ぶり。
そんな様子を、前回「Mac Pro」を自作マニアが徹底カスタマイズ! まるで別物に?!で完成させた“Mac Pro改”で眺めている筆者だが、このたび、CPU換装を決意した!
「Mac Pro (Mid 2012)」購入直後もちょっと考えたが、予算の都合で見合わせたCPU換装だったが、2013年9月に発売された開発コードネーム“Ivy Bridge-EP”こと「Xeon E5 v2」シリーズのおかげで、LGA 1366の“Westmere-EP”Xeonシリーズの中古品が増加。
Yahooオークションなどでもサーバーマシンから抜き取った中古が多数出品され、価格が良い具合に値下がり。種類豊富で出品数も多い今がWestmere-EP Xeonの買い時と判断し、CPU換装に踏み切ることにした。
Mac Pro(Mid 2012)改 太字がカスタマイズ部 |
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Mac Pro(Mid 2012) | 型番「MD771J/A」 |
CPU | Intel「Xeon E5645」×2基(2.4GHz/2.67GHz、6コア/12スレッド) |
メモリー | 48GB(PC10600 DDR3 ECC 8GB×6) |
ビデオカード | GeForce GTX 680 GDDR5 2GB |
SSD | Samsung「SSD 840 Pro」 |
HDD1 | Western Digital「WD1000FALS」(1TB、7200rpm) |
HDD2 | 東芝「DT01ACA200」(2TB、7200rpm) |
HDD3 | Western Digital「WD30EFRX」(3TB、可変) |
光学ドライブ | PIONEER「BDR-208BK/WS」 |
SATA3.0拡張カード | Apricorn「Velocity Solo x2」 |
USB3.0拡張カード | デンノー「Fast U3 Mac(MEPI-4PU3M)」 |
2013年8月時点ではYahooオークションで、2個セット8万円程度していた2.66GHz(最大3.06GHz)動作の6コア/12スレッドCPU「Xeon X5650」が、2個で5万円だったり、2.8GHz(最大3.2GHz)の「Xeon X5660」を2個搭載したサーバーマシンを4万円台後半で見つけたりしたのだが、どうせアップグレードするなら、高クロックかつ、懐が許すギリギリのところを狙いたい。
というわけで、数ある出品のなかから落札したのが、1個4万3000円だった2.93GHz/最大3.33GHz動作の6コア/12スレッドの「Xeon X5670」だ。
当然、Mac ProのCPUアップグレードで重要となる認識の問題も、しっかり考慮。Mac Pro(Mid 2012)のBTO(CTO)リストには、2.93GHzの6コアモデルは存在していないのだが、機種ID(MacPro5,1)が同じMid 2010モデルには、しっかり“12コア:2.93GHz Intel Xeon “Westmere”の記載があるので、OS X Mavericks(10.9)でも正常に認識、動作できると判断した。
ちなみに、Appleの純正パーツを扱っている海外ショップをみると、どうも電源ユニット(モデルNo 661-5011/5449)は、「Mac Pro(Early 2009)」から「Mac Pro(Mid 2012)」まで同じで、容量は980Wになっている模様。CPU換装で心配になる消費電力アップによる電源容量不足の心配はいらないようだ。
なお、「Mac Pro(Early 2009)」も同じLGA 1366 CPUを採用しているが、対応しているのは、“Nehalem-EP”の「Xeon 5500」シリーズになる。
ハードウェア的には互換性はあるものの、残念ながらファームウェアが、“Westmere-EP”世代の「Xeon 5600」シリーズに非対応のため、動作させることはできない。
それでは、さっそく「Mac Pro (Mid 2012)」こと、“Mac Pro改”の“改二”化に挑戦していこう。