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米国での楽曲配信ビジネスに変化の兆しか?

ソニー、グレースノートを売却

2013年12月24日 17時20分更新

文● 行正和義

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Gracenote

 ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカは12月23日(米国時間)、子会社としていたグレースノート(Gracenote,Inc)を米トリビューン(Tribune Company )に売却することを決定した。

 グレースノートはCDの楽曲情報や携帯・スマホの音楽配信サービスや技術を持つ企業。豊富な楽曲データにより、iPhoneで音楽を聴いていればオススメ曲をチョイスしてくるといったパーソナライジング技術も同社の技術であり、さらには携帯デバイスやカーナビで曲名検索を行うボイスコマンドなどさまざまな技術を保有している。

 2008年にソニーが約2億6000万ドルで買収したのち小会社となっていた。売却額は1億7000万ドルで、売却に際しては約6000万ドルの営業利益が計上される。ソニー側からすれば米国でもさまざまな事業を展開していてスリム化を目指していると見られているが、新たな親会社となるトリビューンは全米最大のテレビ局保有数を誇るメディアカンパニーであり、オンラインビデオ配信や楽曲データ管理技術を持つグレースノートを子会社とすることで、いっそうのネット展開を行う足がかりになると予想される。

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