アスキークラウド2月号(12月24日発売)の特集「研究者18人に聞いた 日本の先端技術」では「3Dプリンターで製造業は救えない(慶應義塾大学 田中浩也准教授)」と題した記事を掲載しているが、米調査会社のIDCがこのほど発表したレポートによると、3Dプリンターの世界出荷台数が2012年から17年までの5年間で10倍に拡大するという。
世界的な3Dプリンター市場は、12年から17年にかけてそれぞれ59%および29%の高い年間成長率(CAGRs)で収益が成長していくと予測。従来のプリンターが成熟期に入っている一方で、3Dプリンターはこれからが市場の拡大期となり、航空宇宙や自動車、教育、歯科、宝飾品、医療、レクリエーションをはじめさまざまな産業に及ぶと見込まれる。
こうした予測からプリンターメーカーは積極的な動きを見せ、米国ではヒューレット・パッカード(HP)が14年半ばに3Dプリンター市場へ参入する意向で準備を進めている。国内でもコニカミノルタが米国での3Dプリンター販売契約を結んでいるという。来年は3Dプリンターの普及が本格化し、市場が確立されそうだ。
関連サイト
■IDC