次世代テレビのキーワードは2つ挙げられる。まず1つは「4Kテレビ」。従来のテレビで高画質なモデルはフルHD(フルハイビジョン)と呼ばれるタイプで、解像度を示す画素数は水平1920ピクセル×垂直1080ピクセルで計207万3600ピクセルとなる。4Kの画素数はフルHDの4倍の高画質となり、水平3840ピクセル×垂直2160ピクセルで計829万4400ピクセル。メーカー各社は続々と4Kテレビを発売している。
もう1つのキーワードは「スマートテレビ」。これはテレビにパソコンのような機能を加えたもので、インターネットに接続することでインターネット画面をテレビで表示できるほか、さまざまなアプリを併用することでテレビの使い勝手が広がり、スマホと連動した操作にも対応する。
しかし、ライフメディアが運営している調査レポートサイトのリサーチバンクがこのほど発表した内容によると、10~60代の男女1200人に実施したテレビに関する調査で、スマートテレビを「知っている」が14.8%、「聞いたことがある」が47.4%、「知らない」が37.7%となり、スマートテレビの認知が低いことがわかった。「すでに所有している」人はわずか1.9%で、「興味を持っている」のも35.8%という程度。62.3%が「興味はない」となった。
スマートテレビの普及はまだまだ先の話のようだが、しかし、アスキークラウド9月号(7月24日発売)では特集「地デジ普及でクラウド化 グーグルも狙うテレビ業界」をはじめ、テレビ市場をめぐる各社のビジネス戦略をまとめている。ユーザーの関心が高まるのは、各社の動きがよりいっそう活発化するまで待たねばならないだろう。
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■リサーチバンク