ATM運営会社のイーネット(Enet)は9日、ファミリーマートやスリーエフなどに設置しているATMについて新型ATMを開発し、順次導入・入替を開始した。
同社は1999年のサービス開始以来、11月末現在で鹿児島県を除く46都道府県に1万3000台超のATMを設置。提携する金融機関は100に及び、設置場所はコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ショッピングセンター、医療施設等、各所に広がっている。
新型ATMは本体デザインのスリム化や省電力化を図るほか、操作画面を小型化することで覗き見を防止したり、取引操作に要する時間を短縮したりなど性能を向上した。また、備え付けのガイドホンを利用することで、目の不自由な人でも引き出しや預け入れ、残高照会といった操作を可能とした。
アスキークラウド11月号(9月24日発売)の記事「『現金無用』におびえる銀行サバイバル」では、「気軽に現金を引き出せるATM」と「クレジットカードを使ったキャッシュレス決済」が対立構造である点を踏まえつつ、銀行ATMとコンビニATMの利用者獲得競争の実際をまとめている。今回のイーネットの取り組みは、コンビニ等へのATMの設置数とコンビニATMの利用者層を拡大させるものとして、今後の展開を見定めたい。
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