記念すべき第20回となる、「第20回電撃大賞贈呈式」が都内で開催された。応募総数は史上最多となる7523作品。今回も過去最多であった前回の5862作品を上回る規模となった。20回目という節目を記念して特別に設置された部門「電撃学校大賞」も合わせて表彰されている。
- 【小説部門】6554作品(長編:4576作品/短編:1978作品)
- 【大賞】「ゼロから始める魔法の書」虎走こけた(26歳)
【大賞】「博多豚骨ラーメンズ」木崎サキ(24歳)
【金賞】「韻が織り成す召喚魔法」キミドリ(29歳)
【金賞】「三年B組 中崎くん(仮)」小川博史(24歳)
【銀賞】「王手桂香取り!」青葉優一(35歳)
【銀賞】「放課後猥褻倶楽部」亜紀坂圭春(27歳)
【メディアワークス文庫賞】「WORLD OF WORDS 神は世界を記述する」十三 湊(33歳)
【電撃文庫MAGAZINE賞】「給食争奪戦」アズミ(26歳)
【20回記念特別賞】「水木しげ子さんと結ばれました」真坂マサル(35歳) - 【イラスト部門】919作品
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【大賞】一色 箱(20歳)
【金賞】足立 巡(32歳)
【金賞】keepout(36歳)
【銀賞】フライ(19歳)
【銀賞】赤岸 K(26歳)
【20回記念特別賞】どぶねずみ(22歳)
【選考委員奨励賞】U35(25歳)
【選考委員奨励賞】西ノ田(24歳) - 【電撃学校大賞】50作品
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【大賞】グループ名:Studio12「実写版・電波女と青春男」モチーフ作品「電波女と青春男」作品形態:映像
【編集部特別賞】グループ名:日駒MSC「アルミ製のエリュシデータ」モチーフ作品「ソードアート・オンライン」作品形態:立体物
【編集部特別賞】グループ名:なごしき「ブラック・ブック」モチーフ作品「ブラック・ブレット」作品形態:シャドーボックス
(※敬称略)
<大賞>「ゼロから始める魔法の書」は電撃文庫
もう1つの<大賞>「博多豚骨ラーメンズ」はメディアワークス文庫から!
今回も昨年同様に小説部門の<大賞>が2作品選出された。「ゼロから始める魔法の書」(虎走こけたさん)は電撃文庫から、「博多豚骨ラーメンズ」(木崎サキさん)はメディアワークス文庫から刊行が予定されている。
小学校低学年の頃から小説を書き始めたという虎走こけたさん。受賞作のアピールポイントは、「面白さを優先させて、常にお話が動いているようにしたところ」だという。ほかにも出した設定は、全部何かにリンクさせることにも気を付けたそうだ。
高校1年生の頃から小説を書き始めたという木崎サキさん。宮部みゆきさんの「ブレイブ・ストーリー」(角川書店刊)に感銘を受け、ファンタジー小説を書くことを思い至ったという。博多豚骨ラーメンズという特徴的なタイトルである同作品。同地域の方言の博多弁をできるだけ自然な感じにしようと何度も声に出して読んだという。野球好きでもあり、中日ドラゴンズの山本昌投手のように長く現役であり続けたいと目標を掲げた。
色々なものにチャレンジしていきたい
イラスト部門の<大賞>は一色 箱さん
めでたくイラスト部門の<大賞>に選ばれたのは、『デュラララ!!』を想定作品としてイラストにした一色 箱さん。作品に対して自分らしさを前面に出して描くという点にこだわったという彼女。今後は自らの経験値を高めるためにさまざまなものにチャレンジして今後に活かしていきたいと意気込みを見せた。
『電波女と青春男』を実写で表現!
電撃学校大賞の<大賞>に選ばれたのはStudio12
第20回という節目を記念して設けられた限定部門「電撃学校大賞」。同じ学校に在籍する生徒・学生の3人以上のグループを対象に電撃文庫・メディアワークス文庫をモチーフにした作品に募集していた。その栄えある<大賞>に選ばれたのは、『電波女と青春男』をモチーフに「実写版・電波女と青春男」として応募した岡山・倉敷芸術科学大学の映像サークルであるStudio12だ。撮影に関するカメラや照明といった技術面はサークルメンバーで行ない、登場する役者は学内から集めたという。制作にあたっては、「原作者である入間人間先生の独特のニュアンスをどう実写にするか頭を悩ませました」と、生みの苦しみを語った。
<大賞>賞金は300万!
新たに電撃コミック大賞も新設
第21回電撃大賞の募集も実施中だ。第21回では、電撃コミック大賞を新たに新設。「オリジナルコミック作品」「コミカライズ作品」「コミック原作作品」の3ジャンルから募集する。大賞受賞者には、電撃小説大賞などと同様に、電撃各誌において連載デビューとコミックス化が確約されている。応募締切は2014年5月30日で、電撃小説大賞・電撃イラスト大賞の応募締切は2014年4月10日(どちらも当日消印有効)だ。どしどし応募して、夢を掴んでいただきたい!!