クラウドストレージ対応やChromiumの採用など
システムの改良が確実に進む
また、クラウドストレージにも本格的に対応した。アプリケーションが、新たに用意された「document provider」と呼ばれる機能に対応すれば、ファイルを開く際に端末内のストレージとともにクラウド上のストレージも合わせて表示できる。
ハードウェアセンサーの読み出し時の低消費電力化も進めている。複数のセンサーの情報をまとめて扱うことで、CPUの使用時間を減らす。すでにNexus 5で利用可能とのこと。また、Nexus 5ではそのサンプルとして、低消費電力で利用できる歩数計機能も標準搭載している。
電子書籍アプリに適した機能として、「Full-screen Immersive mode」と呼ばれるフルスクリーンモードを追加(Immersiveは「没入型」といった意味)。このモードではシステム用のUIも消すことが可能。また、ページをめくる場合など、画面の切り替え時用の新しいフレームワークを用意している。
さらにアプリ内で利用するウェブブラウザー用のエンジンがChromiumに変更されている。高速なJavaScriptエンジンやHTML5対応で進化しており、自作アプリなどで活用が可能だ。
さらに細かな要素では、開発者向けに画面のMP4録画機能を追加したほか、アプリから無線LAN経由でプリンターに出力するためのフレームワーク、SMSアプリとメッセンジャー機能の統合(Googleハングアウト)、オーディオデータを直接DSPに流すことで音楽再生時の消費電力を減らす「Audio Tunneling」などがある。
一番のうれしいのは新バージョンの機能を試せる
最新端末が日本でも気軽に買えること!
これら詳しい情報はすべて、Androidの開発者向けサイトにドキュメントが用意されている。そしてなによりうれしいのが、このAndroid 4.4の最新機能をいちはやく利用できる「Nexus 5」が日本でも手軽に購入できるようになった点(関連記事)。新要素を活用したアプリの登場にも今後期待したい。