「Nexus 6」「Nexus 9」の発表と同時に、Androidの新バージョン「Android 5.0」が“Lollipop”のコードネームとともに正式発表された。開発者向けのSDKに加え、Nexus 5とNexus 7(2013、Wi-Fi版)用のプレビュー版もすでに配布が行なわれている。
今回はそのプレビュー版を適用したNexus 5の画面も見つつ、Android 5.0の新機能を紹介していこう。
新コンセプトのUIを採用
ついに64bitアーキテクチャに対応
まず、最大の外観上の変化がUI。「Material design」と名づけられた新しいコンセプトのデザインを用いている。
詳しい考え方については、Google内のドキュメント(関連リンク)にも記されているが、デザインのメタファーにモノ(material)を用いて、ユーザーにとってわかりやすいシンプルなデザインを目指している。
実際に端末を使ってみても、明るくシンプルなUI、そしてアイコンが印象的である。
つづいて紹介されているのが、パフォーマンス面。アプリのランタイムに「Dalvik」に代わり、Android 4.4から導入が進められていた「ART」を採用。ARM/x86/MIPSの各アーキテクチャに対応する。また、ARTによりアプリのパフォーマンスと俊敏性が改善されるとする。
さらに64bitアーキテクチャもついにサポート。Nexus 9に搭載されているNVIDIA「Tegra K1」でも64bitアーキテクチャが用いられている。Java言語で書かれたアプリは修正無しに64ビットアプリとして動作させられるほか、NDK(Native Development Kit)については、ARM v8/x86-64/MIPS-64用に拡張する。さらにグラフィックス面でもOpenGL ES 3.1をサポートしている。
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