EIZOは10月30日、ゲーム向け23.5型液晶ディスプレー「FORIS FG2421」を発売した。
120Hz間隔で書きかわる映像と、120Hz間隔で明滅するバックライトの同期するタイミングを互いちがいにすることで、240Hzでの駆動を実現している。これにより、低遅延というゲーミング液晶の特徴を維持しながら、120Hzの入力信号をより滑らかに表現できるようにした。遅延設計は公称で0.012秒未満。FPSやレースゲームなど、特に素早いレスポンスが求められるゲームでの利用に適しているという。同社によれば、240Hz駆動のゲーム用ディスプレーは世界初とのこと。
EIZOはこれまでも「eSports(欧州や北米で使われる、対戦型ネットゲームの呼称)」大会の映像設備などを手がけてきたが、本製品もeSports市場に向けた製品となる。「240Hz駆動になって、キャラクターやマウスカーソルの動きがより見やすくなった。120Hz駆動のディスプレーと比べると残像感のなさがよく分かる。また、視野角も広いので、ゲームの大会中にチームメイトの画面を覗き込むときなどにも、良さを実感してもらえるはず」と広報担当者は語る。
パネルにはコントラスト比5000:1の広視野角タイプのものを採用し、視認性を高めた。また付属ソフト「ScreenManager Pro for Gaming」により、ユーザーの好みに合わせたカラー調整が可能。設定プロファイルのエクスポートに対応し、他のユーザーとのカラー設定の共有も可能だ。プロゲーマー監修のカラープロファイルもインストールされているとのこと。
前面は“ゲームに集中しやすい”よう、狭ベゼル。背面にEIZOロゴ、持ち運び用のハンドルを設けた。スタンドは高さ、スウィーベル、チルトの3種の動きに対応している。
入力はHDMI端子、DisplayPort端子、DVI-D端子の3系統。そのほか、音声出力端子×2(ヘッドフォン、スピーカー)、USB端子×2を搭載する。価格は6万4800円。直販サイトのEIZOダイレクトなどから購入できる。