MM総研が発表した調査結果によると、2012年度の電子書籍端末の国内出荷台数は47万台。メーカー別シェアは、トップがアマゾンの38.3%、2位が楽天の33%、3位がソニーの25.5%だった。
出荷台数の過去の推移は、10年度の16万台から11年度は約倍増の33万台となり、12年度の47万台は前年比で約42%増を記録している。非常に高い伸び率で増加しているが、MM総研の13年度の出荷台数予測では52万台と、増加しているものの前年度比は約10.6%増にすぎず、ペースは鈍化するようだ。
この背景として考えられるのは、電子書籍アプリが提供され、タブレットで電子書籍を読むケースが増えていること。実際、ICT総研が6月に発表した調査結果によると、電子書籍専用端末とタブレットを合わせた国内出荷台数が12年度は549万台で、予測では15年度に1000万台を超えると見込んでいる。また、スマホも5インチを超える大画面モデルが登場し、スマホを電子書籍端末と兼ねる利用スタイルも増えつつある。電子書籍そのものは今後も拡大していくが、そこでの主役はタブレットやスマホであり、電子書籍端末の普及は頭打ちとなりそうだ。