PHPでアウトバウンドを試してみよう
ここまではすべてブラウザー上で試せるTwilioの機能を紹介しましたが、TwilioのREST APIを使うと、通話やSMSの発信、通話履歴のリスト取得といった機能が簡単にプログラムに組み込めます。
今回はTwilioが提供しているPHPのサンプルを利用して、通話の発信を試してみましょう。
「Twilio API ライブラリ」から、PHP用の公式ライブラリーをダウンロードします。
- zip: twilio-php
「RESTクイックスタート」から、通話の発信に使用するサンプルコードをダウンロードします。
- tar.gz: rest.tar.gz
- zip: rest.zip
phpが実行できる環境で以下のディレクトリ構成になるように配置してください。

call-request.phpの以下コードを Twilio アカウント ページにログインして自分の環境に書き換えてください。
09: $sid = 'AC123';
10: $token = 'abcd';
13: $phonenumber = '4151234567';
22: '5101234567', // The number of the phone receiving call
「9:」「10:」はダッシュボードで確認、「13:」はTwilio電話番号である必要があります。
「22:」には自分の電話番号(+81xxxxxxxxxx)を入力します。
入力が完了したら設定を保存して、phpを実行してみましょう。
php -f ./call-request.php
Started call: CA661403ae4173e3963cc7fdf0e680e16d
Twilio電話番号から自分の電話番号に着信があれば成功です!
まとめ
第2回ではTwilioの使い方を簡単に紹介しました。TwilioのAPIを利用すると簡単に電話を操作できることが実感できたと思います。
次回はTwilioクライアントを使って簡単なアプリを作ってみましょう。
著者:江草正庸(えぐさ・まさつね)
ニフティ株式会社で働くインフラエンジニア。普段は「ニフティクラウド」を利用したシステムの自動化を推進し、「@nifty」内のさまざまなサービスを支えるプラットフォームを構築している。boundio meetupをきっかけに、昨年サンフランシスコで行われたTwilioカンファレンス「Twilio Conference 2012」に参加。Twilioを使ってWebと電話を統合した「スマートコミュニケーション」を肌で実感。