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誠実に殺します! DARK SOULS IIが本格始動

2013年04月12日 02時00分更新

文● 太田/ASCII.jp編集部

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 フロム・ソフトウェアとバンダイナムコゲームスは、シビアな難易度と世界観が特徴的なアクションRPG「DARK SOULS II」のプロモーション活動の本格的な活動を開始した。都内にてプレス向け発表会が開催され、未公開のPVや作品の新要素などが披露された。

発表会場では作中の休憩地点である「篝り火」は入り口に設置されていた。発表会場はボス戦なのか!?

難易度は一切妥協無し
今回もフロム難易度は健在

 DARK SOULSは、PS3で発売され、国内で37万5000本、PS3・Xbox 360合計で130万本の売上を記録したヒット作。新要素を追加した「Artorias of the Abyss edition」は、国内外で69万2000本の販売実績を記録している。

お詫びと訂正:掲載当初、作品タイトルに誤りがございました。該当部分を訂正するとともにお詫び申し上げます。(2013年4月12日)

累計では236万7000本と、ダブルミリオンを突破したヒットタイトルだ

 国内では、最近では類を見ないくらいの難易度の高さと、ダークファンタジーなストーリーラインで話題を呼んだ。オンラインに接続すると、ほかのユーザーが記したコメントをプレイ中に見ることができるのだが、「またここか(死んでセーブポイントに戻ったという意)」「心が折れそうだ」という絶望感に満ちたダイイングメッセージをプレイヤーなら何度も目にしたはず。そのぐらいに難易度が高いのだが、何度もプレイしていると攻略を糸口を見つけることができ進めていけるという、噛めば噛むほどに味がでるスルメのようなゲームなのだ。

難易度に関してはは開発者が太鼓判
今まで通り何度も死ぬそう

フロム・ソフトウェアの専務取締役・中島英一氏

 DARK SOULS IIの一番気になる部分として、やはり前作同様に難易度が高いのかという点だろう。いわゆる「ヌルゲー」になることをファンは一番危惧していた。それに関しては、開発側はきちんと理解しているようで、フロム・ソフトウェアの専務取締役・中島英一氏は「心が折れるぐらいに死んでいただくことになるので、ファンの皆様は覚悟した発売まで待っていただきたい」と、自身を持って難易度の高さを強調した。

作品のタグラインは「GO BEYOND DESTH~死の向こうへ~」。どうやら新作でも安心して死ねそうだ

発売日はE3以降に発表
体験会も実施!

 開発については、今まで同様に企画から開発まではフロム・ソフトウェアが、プロモーションについてはバンダイナムコゲームスが担当する。販売は、国内ではフロム・ソフトウェア、海外ではバンダイナムコゲームスが行なう。プラットフォームについては、PS3、Xbox 360、Windows。また、今作からは国内でもPS3以外にXbox 360の販売を実施する。発売日については、6月にロサンゼルスで開催されるゲームイベント「Electronic Entertainment Expo 2013(E3 2013)」以降に発表するとのこと。E3の開催に合わせてユーザーの体験会も実施するという。

前作「DARK SOULS」のXbox 360版は海外では発売されていたが、今作からは国内でもXbox 360版の発売が決定した

開発テーマは「誠実に殺す」

DARK SOULSIIディレクターの谷村 唯氏

 作品についての説明は、DARK SOULS IIディレクターの谷村 唯氏から語られた。今作でも前作同様にシンプルでありながら駆け引きのある戦闘が楽しめる。新要素として、真っ暗なダンジョンを挙げた。手前の灯火台で火をつけることで視界を確保しながら進むダンジョンがあるようだ。

シリーズコンセプトは「達成感のための、乗り越えるべき高い難易度」

コンセプトポイント1「新開発したグラフィックスエンジン」

コンセプトポイント2「豊富なリアクション」

 また、敵のリアクションにも改良が加えられており、背後に回り込んだところで敵が後ろから倒れてバックドロップをするという場面を再生されたPVから確認できた。今作からは、例え敵の背後に回ったとしても油断はできない。

 そのほか、ダンジョンボスの行動にも変化が加えられている。これまでの作品のボスは、ボスのフロアに入らないと出現しなかったのだが、今作では「最後にボス」という定型化した法則を崩し、ステージの途中にいきなりボスが現れることもあるそうだ。逆にダンジョンの途中まで敵が一切出ないダンジョンも用意しているとのこと。プレイヤーはいつ敵が出るのかという緊張に包まれながら進むことになるだろう。

 谷村氏は同作品について、「死の多様性を重視しており、いかに楽しんで死んでいただくかをモットーにしています。苦しみを乗り越えた先にある達成感や喜びをユーザーに感じていただければ」と述べ、開発のテーマとして「誠実に殺す」というキーワードを掲げた。

DARK SOULS IIの開発テーマは「誠実に殺す」。ファンならこれほど安心できるテーマはないだろう

今回もシールドデザインコンテストを開催
ダークソウルカフェもオープン

 最後にプロモーションやタイアップがアナウンスされた。まずは、前作に引き続き、今回も作中に登場するシールドデザインの一般公募を開始する。最優秀作品に選ばれたデザインはゲーム内に実装されるほか、実際に作成された盾を貰えるという。

シールドデザインは今回も開催する。最優秀作品に選ばれたユーザーには実際に作成された盾が貰えるとのこと

 もう1つは、東京・西麻布にDARK SOULSをモチーフにしたカフェ「DARK SOULS Cafe at NISHI-AZABU」を秋にオープンする。モンスターとして登場したエリンギや回復アイテムである「エスト瓶」をモチーフにしたドリンクやフードメニューを用意するという。

DARK SOULS IIがまさかのカフェ化。秋には不死者たちが集う場所になるだろう

会場にはDARK SOULS芸人の麒麟の両名もゲスト登場した。川島さんはDARK SOULSをプレイしたそうで、心が折れたポイントはセンの古城だったのこと

巨大な城壁を前に佇む騎士。これから絶望の連続が待ち受けている

朽ち果てた砦を登る。鳥たちが上空で騒ぎ出す。なにやら不吉な予感を受ける

冒険のやすらぎの場所として今作でも篝火は健在

砦内を探索。眼下には、巨大な炎の蜥蜴がうろついている。今作でも立体的なマップ構造は特徴の一つ

亡者となった騎士との戦闘。油断すると、確実に死が待ち受けている

暗闇の探索には松明を灯して歩くことに。明かりを確保するか、左手の盾を維持するか、その選択はプレイヤー次第

不気味な深い闇に包まれた長く朽ち果てた階段の廊下。松明を手に慎重に歩く

巨漢の鎧をまとった騎士との戦闘。振り下ろされる巨大なメイスの一撃は致命傷必至だ

巨大な竜の骨が横たわる。ここで待ち受けるプレイヤーの運命とは

腐敗した亡者犬。暗がりから騎士へと襲い掛かる

騎士が繰り出すレイピアでの一撃。亡者騎士を貫く

ワイバーンが多数に飛び交う吊り橋を渡る騎士

背後から凄い勢いで襲い掛かるシルバーチャリオッツからの逃走。轢かれるとひとたまりもない

炎で周囲が赤く照らしだされる長い廊下。 左右の壁面には絵画のようなものが掲げられている

放った矢が巨大なオーガの腹部をとらえた

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