エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は29日、モバイルワークステーションやスライド式ウルトラブックなど、ノートPC新製品を発表した。
MSIとしては初のモバイルワークステーションということもあり、プロモーション映像を流し、台湾本社から来たプロダクトマネージャーのジョージ・コー氏が説明するなど、気合いを入れている様子がうかがえた。コー氏いわく「ここまで一気にラインナップを発表するのは初めて」だそうだ。
NVIDIA Quadro K3000M、独自機能を搭載した
モバイルワークステーション
最初に登場したのは「GT70 Mobile Workstation」と「GT60 Mobile Workstation」。画像編集をするグラフィックデザイナー、3次元CADソフト「SolidWorks」を使用するエンジニアなどに向けたモバイルワークステーションだ。
GT70はNVIDIA Quadro K3000M、GT60はNIVIDIA Quadro K2000Mのグラフィックスカードをそれぞれ搭載している。また、HDDに加え、「Super RAID」と呼ばれる、SSDをRAID0で2基内蔵した。
17.3型の液晶ディスプレーはフルHD(1920×1080ドット)で、ノングレアタイプを採用。NTSC比95%を実現しているので、色を正確に再現できる。出力ポートはHDMI、D-Sub、Mini Mini Displayportがあるので、搭載モニターと合わせて最大4画面表示が可能となる。「ドッキングステーションを使わずマルチディスプレーにできるので、コストダウンにつながるのではないか」とコー氏は語る。
そのほかにも、複数のダウンロードに自動で優先順位をつけ、同時に処理する「Killer LAN」、ボタンを押すだけで筺体の熱を下げる冷却システム「Cooler boost」など、MSI独自の機能が搭載されている。なお、発売日、価格は未定だ。