JailBreak報告で中国でも普及が進むiOS 6
最近、中国でiOSとWindows 8絡みの話題が出ている。
ひとつはiOS 6へのアップデートをする人が今になって急増しているようだ。iOSのアップデート時には「パチンコガンダム駅」をはじめとした、ややお粗末な標準マップアプリが日本で話題となったのは覚えている人も多いだろう。中国においては中国以外が表示されないものとなり、若干話題となった。
だが、中国の利用者にとってそれは大きな問題ではない。それよりもiOS 6のJailBreakの報告がされたことのほうが大きい。中国のかなりの割合のiPhoneユーザーが「JailBreakできないiPhoneなんてiPhoneじゃない!」と思っている中で、iOS 6のJailBreakの成功報告がされると、それを待ち望んだ多くの人々がiOS 6にアップデートした。
JailBreakの理由はいろいろあるが、中国においては無料中文化された海賊版のアプリケーションを利用するという理由が大きい。
1月の優待価格で購入した人が多いWindows 8
もうひとつはWindows 8。Windows 8の地図もiOS 6同様、中国の地図はひどい(日本の地図は問題ない)。どこまでひどいかというと、省都クラスの大都市でも幹線道路が数本しか描かれてないほどシンプルすぎて使い物にならないというもの。それでも標準の地図アプリの良し悪しは、中国人にとっては大きいことではないのか、Windows 8を導入する人は気にせず導入している。
筆者自身も1月31日までのアップグレード優待期間内に日本語と中国語のWindows 8を導入し、ついでにプレクスターのSSDを導入し、その体験に感動したクチだ。だがWindows 8の相乗効果によるSSDの売上アップは感じない。
ちなみに、中国語のWindows 8のダウンロードラインセンスを日本で取得することは可能。中国語のWindowsがインストールされたPCでマイクロソフトのサイトにアクセスし、購入手続きをすることで、中国語版のファイルがダウンロードできた。
逆に言えば、外国にいながらにして、日本語のOSがインストールされているPCから日本語版のWindows 8を購入できる、ともいえる。
1月31日までのアップグレード優待価格は、日本語版も中国語版もほぼ同じ値段であり、「購入した。正規版を支持」という報告をマイクロブログ「微博(ウェイボー)」ほか、さまざまな場所で見ることができた。
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