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アタリ「iPad Retina」も増やして、アップルが大盤振る舞い!?

まさかのAir連発! 2013年のApple Store福袋「Lucky Bag」公開

2013年01月02日 21時00分更新

文● 倉田吉昭

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大盤振る舞い状態の2013年

 筆者が見ていた範囲に偶然偏りがあった可能性はあるものの、特に最初の100人程度に、かなりの確率で大アタリ&アタリが当たっていたように思う。筆者が取材に忙しかったこともあるが、後半になると歓声があまり聞こえてこなかったので、もしかするとアタリが前の方に偏っていた可能性はある。ただそれらを考慮してアタリ/大アタリが増えた印象だった2012年と比べても、さらに大アタリの当選率を高めたように見える。

 あくまで推測になるが、アタリのiPadの確率は15〜20分の1程度、また大アタリのMacBook Airは銀座だけで10台以上出ていたのは確実なので、確率は50分の1以上といった所だろう。少なくとも、これほど大量にノート型Macが当ったLucky Bagを見たことはない。極めて特別な事態だ。

 また、総額自体も昨年と比べると全体的に向上しており、お買い得度はさらに高まっていたように思う。ただ、標準タイプの内容がiPod nanoだったのは残念だった。

予想がどのくらい当たったかを検証

 さて、今回の結果を事前予想記事「初売りまで48時間! Apple Store福袋「Lucky Bag」を大予想」と比べてみよう。比較は標準タイプで行なった。

事前予想記事との比較
種別 事前予想 実際 自己評価
メイン iPod touch iPod nano ×
ヘッドフォン なし Beat by Dr.Dre ×
iPod用ケース 3480円前後 2480円
iPod用バッテリー 2.1A出力 2.1A出力
スピーカー LightningまたはBluetoothスピーカー Bluetoothスピーカー&ヘッドフォン
アクセサリー Lightning - 30ピン Lightning - USBカメラアダプタ ×
バッグ Incaseバックパック型 Incaseメッセンジャーバッグ型 ×

 Tシャツを除く予想7品目に対して、的中「1」、半的中が「2」、ハズレが「4」。ただし半的中については、ケースは「iPod nanoなら」として出した例ではピンポイントで的中したほか、Bluetoothスピーカーというトレンド自体は当てられたのが、個人的には一矢報いることができたのではないかと思う。

総評:充実度は合格点! 素直に高く評価
個人的な満足度は……

 最後に2013年のLucky Bagに対する総評をまとめたい。

 内容としては、「Lightningコネクタ」搭載とはいえ、標準タイプに今どきiPod nanoが入ってくるのはどうかと思わなくもない。しかし、総額が2012年より上がっている点に加えて、各店とも中アタリ・大アタリが昨年よりもかなり多めに出ていたようで、ここは素直に高く評価するべきだろう(ただ、自分が大アタリを当ててしまったので、何を言っても「それはお前が当たったからだ」とされてしまいそうだが……)。

 また、例年通りアップルは公式に販売数を公表していないため、筆者がネット上の情報から独自に調べた範囲だが、今年のLucky Bagの販売数は表にまとめた結果になった。

全国7店舗のLucky Bag販売数(独自調査)
店舗 2013年販売数 2012年販売数 前年比増減
Apple Store,Sapporo(札幌) 約120個 約120個 ±0
Apple Store,Sendai Ichibancho(仙台一番町) 約120個 約120個(150個の可能性あり) ±0
Apple Store,Ginza(銀座) 約700個 約800個 -100
Apple Store,Shibuya(渋谷) 約400個 約350個 +50
Apple Store,Nagoya Sakae(名古屋栄) 約350個 約300個 +50
Apple Store,Shinsaibashi(心斎橋) 約250個 約250個 ±0
Apple Store,Fukuoka Tenjin(福岡天神) 約150個 約250個 -100

 2013年は、どの店舗も早い段階で大人数の行列がなされており、多くの方が「せっかく訪れてはみたものの、Lucky Bagを買えずに諦めて帰る」ということになってしまったのは残念だ。しかしこれは、アップルが販売数を大きく減らしたわけではなく、購入希望者数が予想を超えて圧倒的に多かったというほうが正しいだろう。2012年の銀座の場合、開店時間の1月2日午前8時に行列が700人以上という状態だったため、筆者も今回まさか開店11時間前(1月1日20時45分ごろ)に予定数に達するとは思っていなかった。こればかりは、アップルを責めるわけにいかないだろう。

 ということで、2013年のLucky Bagに対する個人的な所感は、「内容がまあまあよく評価できるが、欲しい方すべてに行き渡らなかった点が残念。ただし不可抗力なこともあるので、全体としては及第点」としたい。2012年も書いたように、アタリを減らしてLucky Bag全体の内容を底上げするか、内容の総額を下げてでもアタリの数を増やすかは悩ましいだろうが、イベントとして考えれば、アタリが多い方が盛り上がるのだ。総額を考えれば努力を評価すべきだと判断した。

 ひとつ提案だが、整理券が必要な豪華版Lucky Bagのほかに、個数無制限で整理券が要らないが、価格も内容もそれなり、という「簡易版Lucky Bag」のようなものを用意してみてはどうだろうか。例えば価格が1万円程度で、内容はiPod shuffle(アタリはiPod nano)とケース、ヘッドホン、iTunesカードというようなセットになっていても、特にライト層のユーザーは楽しめると思う。少なくとも、目的のものが買えずにがっかりして帰る方は減るのではないだろうか。ぜひ検討していただきたい。

オンラインでは、1月2日限定の初売りセールを終日実施

 なお、1月2日は、Lucky Bagだけでなく、オンラインのApple Storeおよび直営店で、Mac本体やiPodなどが特別割引価格で購入できる特別セールが開催されている。2013年はすべてアップル純正品で、残念ながらデスクトップ型Macや、人気のiPad miniは割引対象に含まれないが、それでも対象となった製品には、なかなかお買い得なものが多いようだ。詳細は、「オンラインApple Storeで初売りがスタート!」を参照してほしい。

2013年、勢いを増すアップルに期待大!

 2012年は、ポストジョブズ体制のアップルにとって、iOS6の「マップ」問題やAndroid陣営の急追など、必ずしも明るい話題だけではなかったように思う。そんな中繰り広げられた2013年のLucky Bag争奪戦は、アップルブランドに対する変わらぬ注目度の高さと、ユーザーの強い忠誠心を感じさせるに十分なものだった。

 2013年は、ティム・クックCEO率いるアップル新経営陣の真価が問われる年になるはずだ。ユーザーの期待に応え、今年もまたアップルがIT業界を引っ張り、明るい話題を提供してほしい。さらに、2014年のLucky Bagに入る画期的製品を生み出してくれることを祈りつつ、筆を置こう。

 もちろん、2014年のLucky Bagにも並びますよ!

2014年の福袋情報は『Apple Store「Lucky Bag」まとめ』へ

 毎年1月2日は、アップルの福袋「Lucky Bag」発売日。入っている商品や行列の長さなどを紹介する7年分「Lucky Bag」関連記事、2014年版の最新情報をまとめました。


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