AMD「AMD OVERCLOCK CHALLENGE 2012」
日本AMD、極冷OCイベントでTrinityの世界記録を更新!
2012年12月08日 23時49分更新
文● 増田
先日お伝えした通り、8日(土)、アキバナビスペースにて日本AMD主催による極冷オーバークロックイベント「AMD OVERCLOCK CHALLENGE 2012」が開催された。
寒空のアキバで開催された極冷オーバークロックイベント「AMD OVERCLOCK CHALLENGE 2012」
イベントに先駆けて行われたAMDのトークセッションでは、“AMD自作応援プロジェクト番外編”と銘打って、日本AMD株式会社代理店事業部マーケティングスペシャリスト井戸川氏による初心者向けのオーバークロック解説が行なわれた。
日本AMD株式会社代理店事業部マーケティングスペシャリスト井戸川氏
最近では一般的になっているオーバークロック動作だが、パーツは保証対象外となる点には注意が必要。あくまでも自己責任の範囲で楽しんでほしいとのこと
初心者向けのセッションということで、オーバークロックの概念や手法について、スライドと実践を交えて丁寧に解した
「FX-8350」と「A10-5800K」で
極冷オーバークロックを実施
ASUS「Crosshair V Formula-Z」を使って「FX-8350」のオーバークロックに挑むサミ・マキネン氏
ロジャー・トルポラ氏はASUS製マザー「F2A85-V PRO」で「A10-5800K」のオーバークロックに挑戦
イベントには、フィンランド在住の著名オーバークロッカー サミ・マキネン氏とロジャー・トルポラ氏が来日し、それぞれ「FX-8350」と「A10-5800K」のオーバークロックを実演した。ちなみにこの日のために用意された液体窒素はなんと100リットル。これを使いイベント開始から終了までの約5時間、ほぼぶっ通しでオーバークロックを実施した。
肝心のスコアのほうは、冬の寒さと乾燥も手伝って結果はすこぶる良好。「A10-5800K」はイベント開始から1時間ほどで世界記録を更新する7938.14MHzを、「FX-8350」も8367.11MHzの好成績を残し大成功に終わった。
2人のオーバークロッカーによって、まさに湯水のように消費されていく液体窒素
温度センサーもみるみる下がり、最終的には-180度前後でいずれも安定していた
「A10-5800K」は世界最高記録7938.14MHzを達成
「FX-8350」も定格クロックの約2倍にあたる8367.11MHzの好成績を残した
マザーボードメーカーによる
トークセッションも実施
オーバークロックと並行して行なわれたトークセッションでは、マザーボードベンダー各社がオリジナルPCとスライドを使って優位性をアピールした。その様子を画像を使って簡単にチェックしておこう。
ASRockは同社のゲーマー向け「Fatal1ty 990FX Professional」とRadeon HD 7970を搭載したハイエンドPCを用意し、オーバークロックの効果を実証
GIGABYTEは小ネタも入れつつ独自品質基準や高品質コンポーネント採用による品質の高さをアピール
セッション後半では、オリジナルユーティリティ「EasyTune6」を使ったオーバークロック手法についても解説した
一際目を引いていたのが台所のスチール製網棚をケース代わりにしたASUS製PC。コンパクトに収納できるため持ち運びが非常に便利とのこと
ASUSは製品価格ではなく、耐久性、低消費電力、高機能といったTCO(総所有コスト)で市場に訴求する
MSIは製品説明は一切なし。なんと著名オーバークロッカーGyrock氏をゲストに呼び、独自の極冷セッションを実施した