T教授の「戦略的衝動買い」 第219回

衝動買いしたスマホ＆タブレットを反省を込めて総括

スマホ＋タブならiPhone 5＋iPad mini
では1台で済ませるなら？

　今後は、すでに発表済みの「LTE版iPad mini」が発売されるはずだが、すでにiPhone 5を契約しているユーザーなら、iPhone 5のテザリング(インターネット共有)機能を100％活用して、値段の安いWi-Fi版iPad miniを購入するのが最も得策だ。以前は、SIMフリー版iPhoneだけの特典だったテザリング機能だが、筆者の勝手な判断で「どうせ3G回線では遅いだろう」と考えて、ただの一度も使うことなく、イー・モバイルのモバイルルーターを契約していた。しかし今回のau版iPhone 5で、テザリングのパフォーマンスを見なおしてしまった次第だ。

インターネット共有(テザリング)の設定は極めて簡単。iPhone 5側で設定→インターネット共有を「オン」。Wi-Fiのパスワードを設定するだけ

　iPhone 5でのテザリング設定は極めて簡単だ。「設定」アイコンをクリックし、メニューの「インターネット共有」を「オン」にして、iPad mini側からiPhone 5を「LTE版のモバイルルーター」として利用する時のパスワード設定を行なうだけだ。実際に、筆者宅で数回やってみてベンチマークをおこなったところ、ダウンロードスピードは約10Mbpsとかなり高速で快適だった。このベンチマークスコアは、イー・モバイルのLTEモバイルルーターを使用した際のスコアである3.77Mbpsの、2.5倍以上高速だった(同一条件で各3回計測し、その中間値を採用)。

筆者のiPhone 5をモバイルルーター代わりに使ったiPad miniでは、ダウンロードスピードが約10Mbpsだった。体感スピードも快適

同じく、iPad miniで筆者のイー・モバイルのモバイルルーターで同様のテストをしてみた。毎月3980円を支払っているが、ちょっとこのスピードは不満になってきそうだ

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iPad mini(左)といiPhone 5の組み合わせは最も使い勝手のいいコンビだ

　持ち歩く機器の総重量や、トータルパフォーマンスだけではモバイル機器の選定はできないかもしれない。だがもしたったの1台でことを済ませたいというなら、iPhone 5とは寸差で「GALAXY Note II」を推奨したい。スマホとタブレットの両刀使いをするなら、筆者なら間違いなく、「iPhone 5とiPad mini(Wi-Fi版)」の組み合わせを推奨したい。もしものバッテリー切れを想定して、パナソニックの「USBモバイル電源」を一緒に持っても総重量はたったの576g(実測)だ。これなら、快適なテザリングのためにバッテリー消費が多くなっても、ひとまず安心だ。

複数クライアントを許せるなら、筆者お薦めのiPad mini＋iPhone 5＋パナソニック「USBモバイル電源」。しめてモバイル快適重量はたったの576g。これなら軽い！(^_^

　かなり型破りで、ダイナミックな組み合わせではあるが、「音声電話の品質の重要性」を維持しつつ、同時に「快適なネット接続性」を考えるなら、タブレットとよく似た機能のスマホはすっぱりと諦めて、携帯電話としてウィルコムの極小ケータイ「ストラップフォン」(WX03A)とiPad mini＋モバイルルーターというセレクションも悪くはないだろう。年代物で使い慣れたガラケーを再登場させることも決して悪くない。考えれば、6台も買う前に、今のこの結果がわかっていればもっとよかったのに……と思う今日この頃だ……(^_^;)

ユニークな組み合わせが好きなら、ネット専用のiPad mini＋モバイルルーター、音声電話はウィルコムのストラップフォン(右下)という組み合わせもあり

今回俎上に乗せた製品

Microsoft Surface with Windows RT

iPad 2

iPad mini

ASUSTeK Nexus 7

iPhone 5(au版)

Samsung Galaxy Note II(SIMフリー版)

イーモバイル GL01P(モバイルルーター)

ウィルコム ストラップフォンWX03A

今回の(取り上げた)衝動買い

アイテム：各社のスマホ＆タブレット、モバイルルーターなど8製品

T教授

　日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
　T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。