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Google検索暗号化の影響は? キーワード"not provided"割合が約40%まで増加 - Optify調査

文●渡辺隆広/SEMリサーチ

2012年11月16日 00時00分更新

記事提供:SEMリサーチ

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Google検索暗号化の影響は? キーワード"not provided"割合が約40%まで増加 - Optify調査

米Optifyは2012年11月13日、米Googleオーガニック検索から来訪してきた検索利用者のキーワード情報のうち、ウェブ解析ツール等に"not provided" と記録される割合に関する調査結果を発表した。

ご存じのない方のために説明すると、米Googleは2011年10月に、米国版検索サイト(www.google.com) のSSL化(暗号化)を進めていくことを発表した。同社はSSL化を進める理由として今日の検索サービスは現在位置やソーシャルグラフなど多種多様なプライバシー情報と密接に連携して検索結果を表示しているため、第三者による検索データ傍受を未然に阻止することが重要であるなどと述べているが(参考:米Google、検索サービスのSSL接続を標準に)、この発表に対して世界中の検索マーケッターから批判が相次いだ。

問題視されたのは、マーケティングデータとして重要な、ウェブ解析に記録されるキーワード情報(検索キーワードリファラ)が取得できなくなる点だ。HTTPS通信によるGoogle検索サービスは、検索結果のリンクをクリックした時にリファラURLからキーワード部分が削除されるために、解析レポートには記録が残らない。ただし、Google からの来訪であることは判別できるほか、Googleアナリティクスでは該当キーワードは"not provided" と記録される。

SSL化による上記の影響は、暗号化されたGoogle検索サイトを利用して、かつ Googleアカウントにログインしているユーザーが対象のため、すべてのキーワード情報が記録されなくなるわけではないが、一部が欠損するのはマーケッターにとって頭の痛い問題である。Googleは釈明として、ウェブマスターツールから過去30日間の上位1000キーワードは提供していくと説明したが、これは解析で取得できるデータ特性とは異なるので問題の解決になっているわけではない(ちなみにアドワーズ広告については、広告主の効果測定を支援するという目的で引き続きキーワード情報は残る)。

Google検索のSSL化は米国で2010年11月頃から順次適用されていったほか、日本(www.google.co.jp)でも今年3月に検索の暗号化が適用されている。5月にはブラウザ・FirefoxからのGoogle検索が暗号化されている。このため、過去7ヶ月のGA解析レポートのキーワード情報に目を通すと、not provided と記録されている数が徐々に増えているサイトもあるだろう。

さて話を戻すと、米Optify は2011年11月から今年10月までの11ヶ月間、424のB2Bサイトを訪問した延べ170万人のユーザー、検索キーワードリファラとして720万あまりのキーワードを対象に、not provided の占める割合について分析した。

Googleオーガニック検索トラフィックの39%のキーワード情報が not provided で取得できず

このデータによると、11ヶ月の間にオーガニック検索トラフィック全体の約40%のキーワードが not provided と記録されていた。これは検索暗号化導入時点から171%の増加となっている。また、調査対象の64%の企業がGoogleトラフィック全体の30%から50%の割合で、8割以上の企業が同トラフィックの30%以上の割合でキーワード情報が not provided とレポートされたとのことだ。

SSL化によりキーワード情報が閲覧できなくなる割合について、米Googleマット・カッツ氏は米国の検索トラフィックで数%(一桁)という回答をしているのであるが、検索マーケッターの誰一人としてこの説明を信じないであろう。


Optify
http://www.optify.net/

Study Reveals that Google’s “Not Provided” Keywords have increased by 171 Percent Over Last 12 Months
http://www.optify.net/press-releases/optify-study-googles-not-provided-rises-to-almost-40-of-organic-traffic-for-b2b-sites

Firefox で Google 検索が暗号化されるようになります
http://www.mozilla.jp/blog/entry/9307/

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最近の日本での割合についてまだ報告を受けていないので知らないのですが、少なくともマットカッツの説明が正しくないデータになってきていることは3月時点で確認済み。現在は Firefox の検索ボックス(Google)も暗号化されてきていますし、1年経過したことで対象割合も多いでしょうし、3割程度あると言われても全然違和感はありません。

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