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すべて見せます! 「iPhone 5」&「iOS 6」総力特集 第16回

【情報更新】iPhone 5は機種変、MNP、結局どれが得なの?

2012年09月20日 18時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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ソフトバンク版のiPhoneユーザーが
機種変更、MNPした場合の料金を詳細チェック

 つづいては、既存のiPhoneユーザーが同じキャリアで機種変更するか、MNPでキャリアを移行するかで、どう料金が変わるか、どんなキャンペーンが適用されるかを解説する。端末を割賦で購入している場合は、残金の支払いも発生するが、ここでは純粋に月々の利用料金だけ見ることにする。

 まずは、現在ソフトバンク版iPhoneを使っているケースから。

SB版のiPhoneユーザーがiPhone 5に機種変更すると
月々の支払いは増える

 ソフトバンクは過去にいろいろなプランやキャンペーンが存在したが、ソフトバンク版iPhoneユーザーのパケット定額は最大月4410円というケースが大半だろう。ところが、LTEに対応したiPhone 5に移行することでパケット定額は5460円に値上がりする。

  既存のSB版iPhoneユーザー SB版iPhone 5に
機種変更
au版iPhone 5にMNP
基本使用料 ホワイトプラン(i) ホワイトプラン(i) LTEプラン+誰でも割
980円 490円
(最大1年、以降980円)
0円(最大2年)
ISP料金 S!ベーシックパック(i) S!ベーシックパック(i) LTE NET
315円 315円 315円
パケット定額 パケットし放題フラット パケット定額 for 4G LTE LTEフラット
4410円 5460円 5460円
(7GBまで、最大2年)
合計 5705円 6265円(6755円) 5775円
その他コスト   3150円
(契約変更事務手数料)
5250円または1万5225円(解除料が必要な場合)

 ソフトバンクでは、同社のケータイやiPhoneなどから、iPhone 5に機種変更したユーザーに「ホワイトプラン(i)」の基本使用料を1年間半額(月490円×12回=計5880円)にする「iPhone かいかえ割」を11月30日まで展開して、ユーザーの引き留めをはかっている。とはいえ、それでも合計で6265円で毎月の支払は従来より高くなってしまう。

iPhone 5に機種変更した場合
これまで使っていたiPhoneを買い取るサービス

 ソフトバンクのiPhoneユーザーが、同じくソフトバンクのiPhone 5に機種変更した場合のもう1つのメリットとして、それまで使っていたiPhone(+一部のAndroid端末)を買い取る「下取りプログラム」がある。

 金額は以下のとおり。端末自体は中古ショップなどでも売却できるが、そんなのは面倒だというユーザーには価値があるキャンペーンと言えるだろう。なお、下記の金額は現金でキャッシュバックされるわけではなく、月1000円で買取金額に達する回数まで、利用料金から差し引く形で提供される(たとえば、2万円の場合は1000円×最大20回)。

au版iPhone 5にMNPで転出すると
謎の割引で2年間基本使用料が無料に

 さて、つづいてはauのiPhone 5にMNPで転出した場合の料金だ。KDDIではMNPでスマートフォンを新規契約したユーザー向けに「女子割」「男子割」という(謎の名称の)キャンペーンを実施している(性別や年齢などの制限は特にない)。

 この「女子割」「男子割」はMNPでの新規契約に加えて、2年契約が前提の「誰でも割」、パケット定額の「LTEフラット」の組み合わせで適用されるもので、「LTEプラン」の基本使用料が最大2年間無料になる

当初は「女子割」という名称なのに、女子だけでなく、条件を満たしたすべての人に適用される割引というワケワカラン状況だったが、今度は「男子割」という言葉まで使い始めた(もちろん両方同じ内容)。iPhone 5発売に至るキャリア内のドタバタが感じられる

 というわけで、ソフトバンクからauにMNPした場合の月々の料金が5775円だ。「auスマートバリュー」の対象であれば、さらにここから月1480円割り引かれる。

 問題はMNPでの移行の際に発生するコストだろう。新規事務契約手数料(3150円)をauに、MNP転出手数料(2100円)をソフトバンクに支払う。さらに2年契約を前提にしたプランやキャンペーンを利用していて、契約解除金が不要なタイミングにうまく重なっていない場合は、9975円が発生する。

 これに加えて、キャリアメールを使っているなら、知人に新しいメールアドレスを通知するといったユーザー側の手間ももちろん必要だ。とはいえ、同じiPhoneなので、キャリアメールのアドレス以外にはさほど移行に手間はかからない。auのiPhone 5にしかないテザリング機能に興味があるユーザーにとっては、ソフトバンク→auは十分魅力的な選択肢になるはずだ。

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