4万人が目撃した、伝説的「踊り手」のラスト・ダンス
9月1日、ネット発の4人組ダンスユニット「DANCEROID」のソロライブ「DR革命 〜愛川こずえ卒業〜」が、東京・六本木ニコファーレで開催された。このライブを機に、コアメンバーの愛川こずえさんがユニットを卒業する。約3年にわたる活動の最後を見守るため、会場には350名、ネットの生中継には4万人を超える視聴者が集結し、約2時間30分、全21曲をともにした。
「DANCEROIDとしての愛川こずえ、完全燃焼しました。ありがとうございました!」
ライブ終了後、こずえさんはそう言い残し、ユニフォームを置いて舞台を去った。体調をくずしてしまったというこずえさん。今後は治療に専念しつつ、ニコ動への投稿や、自分のペースでの仕事を続けていくという。DANCEROIDも、現メンバーを含めてオーディションをやりなおし、11月中旬〜12月上旬頃に新メンバーによるライブを開催する予定だ。
こずえさんがDANCEROIDとしての最後のステージをいかにやり遂げたか? 本記事では、ライブのすべてを写真で振り返ってみたい。ちなみに、ニコニコ生放送のタイムシフトは10月1日まで視聴できる(価格は1000ポイント=1000円)。
ニコニコ動画『踊ってみた』の歴史をつくった
『愛川こずえ』さんと『DANCEROID』
愛川こずえさんは、ニコニコ動画から生まれた伝説的な踊り手だ。
こずえさんが注目を集めはじめたのは2008年8月頃。ごく普通の女子高生だったこずえさんは、ニコニコ動画に数々の「踊ってみた」動画を投稿してきた。
出世作は、ボカロ曲にオリジナルの振り付けをした「ルカルカ★ナイトフィーバーを踊ってみた」(2009年7月)。老いも若きも、男も女も、そのキレッキレの動きにぐいぐい引きつけられ、再生数は350万の大台に。これは“踊ってみた”内では通算2位となる偉業だ(ちなみにYouTubeでは600万再生を超えている)。
こずえさんの出世作となった「ルカルカ★ナイトフィーバーを踊ってみた」(2009)。再生数は350万超 |
そんなネットパワーに後押しされて、2009年10月に結成されたのが『DANCEROID』だ。初期メンバーは、こずえさん/リーダーのいとくとら(いくら)さん/ミンカ・リーさんの3人。その後、ミンカさんの卒業を経て、第2期メンバーをオーディションで募集、そこでCOCO(ここ)さん/まぁむさん/柚姫(ゆずき)さんの3人が加入した。2011年11月にCOCOさんが脱退し、現在の4人に落ち着いたが、今回、初期メンバー・こずえさんが卒業することとなったのだ。