Nokiaが無料で音楽を聴けるサービス開始
Nokiaは9月4日(米国時間)、無料の音楽ストリーミングサービス「Nokia Music」を発表した。NokiaのWindows Phone製品である「Nokia Lumia」の端末を所有する米国ユーザー向けのサービスで、「Lumia 900」などの既存ユーザーはアプリマーケット「Windows Phone Marketplace」よりダウンロードできる。
4日の発表はWindows Phone製品のサービス面での拡充を示すもので、Nokia Musicはプロがキュレーションしたプレイリストを楽しめる音楽ストリーミングサービスだ。欧州ではすでに発表されており、今回米国でローンチとなった。
Nokiaは9月5日に米ニューヨークで米Microsoftと共同でプレスイベントを計画しており、年末商戦に向けた新端末を発表するとみられている。多くのメディアが「Windows Phone 8」搭載したスマートフォンが発表されると予想している。
テクノからクラシックまであらゆるジャンルを網羅
Nokiaによると、プレイリストは米国の音楽に通じた音楽学者が作成・アップデートし、デトロイトテクノからニューヨークフィルハーモニックのクラッシック音楽まで、さまざまなジャンルを網羅するという。ローカルの音楽テイストが理解できるという点、機械ベースではなく人間がプレイリストを作成しているという点が他の音楽配信サービスとの差別化になるようだ。
また、キュレーションされたプレイリストのほか、Lady GagaやRihannaなどアーティスト別のプレイリストも用意する。プレイリストはオフラインにも対応しており、フライトでの利用にも適しているという。
プレイリストのストリーミングのほか、ユーザーによるプレイリストの作成も可能。1500万に及ぶ楽曲ライブラリから、ユーザーが好きなミュージシャンなどの好みに合わせてプレイリストを作成できる。このほか、ユーザーの位置情報を利用して、ユーザーの好みのアーティストによる付近でのライブやコンサート情報を検索できる「Gig Finder」などの機能も持つ。MP3ストア「Nokia Music MP3 Store」からの楽曲購入も可能。
Nokia Musicは米国Lumiaユーザーのみの無料サービスだが、広告表示はなく、登録やサブスクリプション申し込みも不要。Lumia 900およびLumia 710のユーザーは同日より利用できる。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている